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  フィヨルドも森もない北欧ちょこっと旅行
コペンハーゲン、ビルン/ストックホルム

ゲフィオンの噴水

スウェーデン王から、一夜で取れる土地を与えるといわれた女神ゲフィオンが、4人の息子を牛に変身させて、スウェーデンから土地をひっぱってくるシーン。取ってきた土地が、デンマークの礎であるとのこと。

10:55  成田発        SK1984便 
15:35  コペンハーゲン着 

到着した空港で両替をする。手数料込みで10,000円=404.20デンマーク・クローネ(DK)。1DKr=24.74円だ。

ありがたいことに、初日だけは、空港に日本語のできるガイドさんが迎えに来ていて、車でホテルまで連れて行ってくれる。

ホテルはコペンハーゲンの中央駅前のプラザ・ホテル。古風なホテルで素敵だ。

駅の反対側にはチボリ公園もあるので、町中に出てみる。チボリ公園を外から見て、さらに行くとサイケな色の建物に当たる。アクセルトー広場という、映画館が集まる場所。ロバート・ヤコブセンという人の黒い鉄のオブジェが立っている。

突如おなかがすいていることに気づき、何かたべようと思ったが、お昼時を過ぎているため、レストランはやっていない。仕方なく駅に戻り、近くのファーストフード店でハンバーガーを食べる。ビッグ・バーガーは26DKr、普通のハンバーガーは17.50DKr、コーラが12DKr。ハンバーガーのクセに高い。たかがファーストフード店のハンバーガーが430円!これが聞きしに勝る北欧の物価高
というものか?!

ハンバーガーを6時すぎに食べたので結局おなかはすかず、夕食はなし。
時差に加えて、白夜も近い北欧の明るさで、全く時間の感覚がわからない。

               
                                 アクセルトー広場
一通り回った後で、園内のレストランSOLLIDENで、バイキングが食べられるというので行ってみる。本場のバイキング料理だ。ブッフェスタイルで好きなものを好きなだけとるというものである。ただし、バイキングというのは正式な名前ではなく、こちらではスモーガスボードという。発音も意外に難しく、レストランのおじさんに2回直された。

スモーガスボードは冷たいものと温かいものに分かれているので、冷たいもの同士をひとつのお皿に盛る。種類が少ない日本のバイキングだと、同じお皿に冷菜も温かいものも一緒にのっけてしまうこともあるが、本場ではスマートにいこう。

ニシンの酢漬けはこちらの名物。余り好物ではないけれど、一口もらう。ここでいちばんすきなのはスモーク・サーモンだろう。お皿にいただいたところ、近くに待機していた係りのお姉さんが、このソースをかけなさいと指示するので、そこにあった緑色のソースをかける。スモークサーモンにあうのだというのだが・・・。色々とってきたが、最後に心に残ったのはこのソースの致命的な不味さだった。鮮やかな緑で、信じられないことに甘い! この味覚を受け入れられるまで、私の舌は発達していなかった。

温かい料理を次にいただいて、最後はデザート。この辺は無難に美味しくいただいた。

コーヒーを別に注文して、食事はおしまい。この旅で、初めてまともな北欧料理をいただいた。一人225SKrといいお値段だが、ファーストフードだって結構するんだから、たまにはよかろう。

ここで寒さもふっとばし、次に向かう活力を得る。

さて、いよいよ、今回の旅の目的、ヴァーサ号の博物館へ。博物館は、ユールゴーデン島という少しはなれたところにある。

道に迷っていると、通りがかったオバサマが、助けてくれた。なんと聞いていいかわからないのを察して、英語でゆっくり 「I would like to go・・・・・」と言ってくれたので「ヴァーサ」と続けると、ヴァーサ号の博物館の方向を教えてくれた。

ヴァーサ号の博物館は、できたばかりだったようだ。それまでの解説書には、保存場所は、海底から引き上げた木製の船が急速な乾燥に耐えられないことを考えて、人体がそれと感じるほどの高湿度に保っていると書いてあった。現在のものは、コンペで募集したデザインのもので、科学技術の向上で解決したのか、極端な湿気は感じず、中で見学していても快適だ。船の模型やパーツの写真、ビデオ、資料も見られるようになっていている。レストランもあるようだ。

宝物の間入場券      25SKr

昼食は、隣接のレゴランドホテルのレストランで食べる。ブタロースの薄切りを油で揚げ加減に焼いているものとビーツのサラダが出てきた。肉もサラダも、途中で足しに来る。もう肉は要らないといったら、大量の薄切りビーツを置いていった。そっちも、もう要らなかったのだが。たっぷり食べた後は、、またレゴランドに戻る。

スカンセンを出てから、近代美術館に行く。

パリに集まった芸術家達のコレクション、ピカソやマチスがあるとガイドブックにはのっていたが、北欧の画家ムンク、ドイツのキルヒナーなども数点あった。

前衛的な彫刻が、外にも置かれている。

夫婦二人で出かける初めての旅、つまり、新婚旅行に選んだ行く先は、北欧のデンマークとスウェーデン。

夫側の理由は、一度目の航海で出帆直後に海の底に沈んだ軍艦で、現在は引き上げられて展示されている「ヴァーサ号」を見たかったということ。人生の航路をともに進もうという出発の新婚旅行の訪問先としてはどうかと思うのだが・・・。

妻側は、生来ラテン系で寒いところは嫌いだが、せっかくの機会なので、子どもの頃遊んだレゴブロックでできたレゴランドに訪れることを目的とした。

ホテルと飛行機は旅行会社にとってもらったが、後はほとんどフリー。事前調査は地球の歩き方を一冊購入しただけ。本当に、それで大丈夫なのか?!

そろそろ夏というデンマーク、コペンハーゲンに向けて、スカンジナビア航空機で、とりあえず出発。

ここになぜ置くのか判らない、謎の奇怪な彫刻群。アンソールの絵を思わせるが・・・。

レゴランドには、レゴで造った町や建物のコーナー以外に、遊園地のコーナーもある。乗り物券を購入して、レゴのミニトレインに乗って園内を一周する。レゴのジープで、レゴの動物達の間を回るサファリも楽しんだ。レゴの船で池をめぐるとか、レゴのモノレールで空からレゴランドを見物するというのもある。表面はブロックでも内部構造はちゃんと作ってあるだろうが、こわれないかなあと、ちょっと不安になる。

また、西部劇の街並みのところもあり、ファーストフードがつまめる。ディズニーランドなどではお決まりのようだが、何でここでも、あえて西部劇の町をつくったのだろう。唐突に思えるが、この地区では、インディアンの格好をした係員も歩いている。

室内の展示ではエジプトがテーマだったらしく、ブロックでファラオのような人が作られている。ピラミッドを造るシーンでは、工事をしている人形が動くようになっている。また、他の展示のコーナーでは、アンティークドールやドールハウスなどのコレクションも飾られている。レゴのショップもある。おかげで、童心に戻って夕方まで思いっきり遊べた。

いつの間にか眠りこけて、夜中に目覚める。今日は、レゴランドがある島まで移動する日なのに、昼まで寝過ごしてしまったのかと思いこみ、こんなところで飛行機を乗りのがしたら対処できない!どうしよう!!と真剣に焦った。実際は、まだチボリ公園で花火があがっている音がするので夜の12時過ぎ。今度は居眠りでなく本格的に眠る。

朝食時に、何かサインするようにと、男の人が伝票を持ってきた。朝食を食べたサインかと思ってサインしたのだが、どうやら追加でブッフェをたべたければということだったらしい。チェックアウトのときに異常に高いので聞いたら追加の朝食代が入っていた。ブッフェはたべてはいないが、勘違いしてサインしてしまったのだから文句も言えない。しかし、一人分95DKrとは、予期せぬ手痛い出費だった。

レゴランドの帰りに、スーパーマーケットによって、ヨーグルトやお菓子を買ってゆく。ちょっと甘いものでも食べたいという程度だったのだが、これが私たちの夕食となる。

ホテルに帰ってから、ベンチのような硬いベッドの上でねっころがっているうちに、眠ってしまい、起きたら午後9時。ホテルのカフェ兼レストランは暗くて誰もいない。そもそも、常時レストランを開けているような大きなホテルではない。近所にお店がないことは、レゴランドまで歩いていったときに検証済み。帰りに寄ったスーパーに行ってみるが、やはりもう閉店していた。

くいっぱぐれた!と思うと、なんだかわびしい気持ちになった。チョコレートやヨーグルトしかないが、これでもあるだけマシと自分にいいきかせる。
1991年5月21日   コペンハーゲン〜レゴランド

朝から徒歩で市内観光に出かける。

まずは、クリスチャンボー城へむかう。この辺りがデンマークの発祥の地らしい。クリスチャンボー城は、はじめは王族が住んでいたが、火災にあって焼失し、住居はアマリエンボー宮殿に移された。現在のものは何度目かの再建で、国会議事堂として使われている。

クリスチャン4世によって建てられたというレンガ造りの旧証券取引場を見て、ニューハウンという町に向かう。ニューハウンとは新しい町という意味だという。

運河沿いに並ぶ家の壁が色とりどりで不統一。カラフルでかわいい。活気もあるようで雑多な感じがして、港町という情緒がある。一時、アンデルセンもこのあたりに住んでいたそうだ。

1991年5月20日   コペンハーゲン観光
1991年5月19日   成田〜コペンハーゲン
午前中、スカンセン野外博物館に行く。世界発の野外博物館である。

バスを待つ間、近くのデパートに入って、何か、はおるものでもないかと売り場を見て回るが、そんなものはない。もう水着のコーナーができていて、夏の準備になってしまっている。外の気温計は3度、時々0度で霙が・・・。

近代美術館の入場料 レシートというのが味気ないが、こちらではこのシステムは多いみたい。

王室儀式博物館。入場料はここも20SKRと高い。

ローゼンボー城見学チケット3箇所見られるので、係りの人が色の違うマジックで目印をつける

人魚姫の像

世界三大がっかり名所とまでいわれてしまう人魚像。思ったより小さいのは可憐でよいとしても、背景がなんともよろしくない。

アマリエンボー宮殿は大きい!

チボリ公園の催し物案内のポスター。

市庁舎広場のアンデルセン像。どこか遠くを見ているのか。

北欧やロシアには古くは木造の建築も見られる。中庭を囲むようにたつ木造の農家、木造の風車小屋、木でできたウロコのような屋根や壁の家など、興味深いものばかりだ。赤い家もある。

園内には小さな公園ムーミン・パークや小動物園があり、ここには子ども連れの親も来ていて、ちょっとにぎやかだ。動物園の囲いの中にどう見ても猫と思われる動物がいるのだが、いったいこれはナンだろうか?猫ならこんな柵を飛び越えられないわけはなく、なぜ中で和んでいるのだろうかと頭を悩ませる。まあいいか。深く考える必要はない。

短い夏を楽しむといって、5月から夏のような感覚になっているようだが、実際は寒い。遊園地も一応オープンするが、まだまだ本番ではないのだ。

スカンセンでも、パンフレットに出ているような、民族衣装を着て踊ってみせる女の子達や大道芸人や花かごに飾られた売店やオーケストラの演奏などを期待するのは、まだ時期的に早すぎた。

人の出足も多くはない。そうなると、こうした人工の町は、ひどく寂しく感じられる。

ヴァーサ号は、17世紀、グスタフアドルフ2世によって造られた戦艦で、当時としてはかなり大きいものだった。1628年に初めての航海に出かけるが、まだストックホルムの港をでないうちに風を受けて沈んでしまったというもの。

戦艦だから宝も積んでなかろうと、それまでは誰もなにもしなかったのか、ヴァーサ号が引き上げられたのは、1961年になってからのことだ。全長62メートル、マストの高さは50メートルというから引き上げは大変な作業だっただろう。

薄暗い展示室に堂々たる船が休んでいる。船尾の部分は特に多くの彫刻で埋め尽くされ、茶色い木が黄金のように輝いている。戦艦なのに、こんなに豪華に飾っていたことにも驚くが、ここまでしておきながら、すぐ沈んでしまったことにも驚く。これで設計ミスだったら、本末転倒で、「いったい何を考えているんだ!」と思うところだが、沈んだ原因は不明だそうだ。

百家雅叙という中華レストランで、やきそばの昼食を食べたあと、さらに歩いて、アマリエンボー城に行く。フレデリク5世像が中心に立っている八角形の大広場を囲むように、ロココ様式の低層の建物が並べられている。優雅だが安定感と威厳がある。兵隊の交代式もここで見られるが、時間が合わないのでダメ。

実際に女王がこの中に住んでいるというのに、そんなに警護も多くなさそうだ。そういう構造とはいえ、中央にあいた広場に観光客が自由に入り込んでいるのだから、なんだかオープンな宮殿だ。変わった作りだと思ったら、もともとは、4人の貴族の住居だったということで、王宮が火災で焼失したため、王家がここを買い上げて居城としたらしい。

メニューには中国語の漢字も書かれているから大丈夫だろうと適当に頼むが、一品、品切れだという。「じゃあこれに変えて」といって、また適当に選ぶと、出てきた2つのメイン料理は同じ素材で、きり方も同じ、味付けが違うだけのものだった。違う素材で同じ味というのもいただけないが、どっちがましだろうか?我ながら芸がなさすぎる選択だ。食事はなるべくゆっくり食べたのだが、まだ花火の時間に早すぎる。ライチをデザートに頼んでぐずぐず食べ、ジャスミン茶をちびちび飲む。

ようやく11時半。そろそろ花火があがる頃かと思ってレストランを出る。341DKr支払う。

外に出るとやっぱり寒い。席を立つのを早まったかと思ったが、とにかく我慢する。45分くらいから、花火があがり始めた。音はするだが、どこ???空を探すと、地味な花火が上がっている。単色だ。お花みたいに開かない。「たまやー」も「かぎやー」もない感じで、なんだか盛り上がった気分も寒さと地味さで下降気味。それに、火の粉が低い位置まで落ちてきている。時々逃げる。

そのうち花火があがらなくなる。さっきので終わりだったのかな?と、帰途に着く。
1991年5月25日   ストックホルム

儀式博物館には、「いつどこで誰がどうした」という具体的な説明つきで、実際に使用されたものも展示されている。たとえば「1792年3月17日の仮面舞踏会でグスタフ3世が暗殺されたときの衣装」には血がついたまま。

北欧の歴史に詳しいというわけではないので、どの王様が何をしたか知らず、ぴんとこないのが実情だ。

ホテルはセルゲイ・プラザといい、町の中心地に位置する。つくりが細長くて変わっていると思ったら以前は議員の宿舎だったらしい。

市内に早速出てみるが、ここでの目的はヴァーサ号だけ。ほかは計画もないので、とりあえず地下鉄の回数券を購入して、ストックホルムの旧市街ガムラ・スタンまで乗ってみる。地下鉄の駅はそれぞれ、特色のある造りになっていて面白いと聞いていたが、すべての駅に装飾が施されているわけではなく、ガムラ・スタンは普通の駅のようだった。

すでに夕方になっているが、まだ空は明るい。そぞろ歩きをしていると、屋外のステージで弦楽合奏のコンサートが始まった。他のところではトランペットのジャズが響いている。

売店では、わけのわからないおもちゃが売っていたり、お菓子が売っていたりする。

園内は花と景色を楽しむだけでなく、遊園地もあるので、何か乗ってみようということになる。色々検分したのだが、どうしても乗ってみようと思えるものはなかった。バイキング船のような乗り物がぐるぐるただ回っているくらいしか、特に北欧らしいものもない。女の子が「エキサイティングな乗り物はどこー?」と言いながら歩いていた。おとぎの世界には、その手のスリルはいらないらしい。

9時ごろになるとそろそろ薄暗くなってくる。園内はライティングされて、人工的ではあるが、本当におとぎの国に来たような気持ちになる。

園内にはレストランも沢山入っている。初日にはお手軽なイタリアンレストランに行ってみたが、今日は、五重塔のような建物の中華料理店にする。モンゴル宮廷料理と書いてあるので、そちらにしようと思ったのだが、外のテラスだといわれる。中は普通の中華だが、暖かい場所がいいので、モンゴル宮廷料理はあきらめる。冗談じゃあないよ。北欧の人たちは、そろそろ夏だといっても、私たちには充分すぎるほど寒い。しかも今日は花火が始まるまで、暖かい場所で食事をして時間を潰そうとしているのだ。

本日はコペンハーゲンに戻る。ビルンではほかにすることもないので、ゆっくり起きてホテルで朝ごはんを食べ、空港へ。来るときは気づかなかったが、空港もとても近くて、ホテルから1キロくらいらしい。

空港では風がすごく強くて、こんな状態で飛行機が飛びたてるのか心配になるほどだったが、遅れもせずに出発。

11:55  ビルン発       DM358便 
12:40  コペンハーゲン着 

ホテルは到着したときと同じパレスホテル。行ってみると部屋が取れていないという。予約確認書を出してクレームし、屋根裏の部屋をあてがわれた。雰囲気はなかなか良い。メイドさんが水をサービスに持ってきたが、チップを渡したので、水より高くついたかも?

コペンハーゲンの午後は、国立美術館に行ってみることにした。ここは、レンガ造りの風格ある建物だ。オランダ絵画が多いが、それ以外に近代の画家のものも多い。特にマチスのコレクションは充実しているということだ。原色の壁を並べた珍しい展示室もあり、おもしろい。

1991年5月22日   レゴランド〜コペンハーゲン

デンマーク国内の建物になると、ぐっと力が入る。アマリエンボー宮殿は、レゴランドの中でも最大のスケールで造られている。小さな子どもだと隠れるくらいの高さがあるが、城の向こう側からぬっと人が出てくると、巨人が出てきたのかと錯覚する。

アムステルダムの町

09:15  コペンハーゲン発       DM373便 
09:50  ビルン着 

ビルンの空港からホテルまでタクシーに乗ってゆく。ホテルといってもペンションのような宿で、入ったところがカフェ兼レストランだ。部屋には、すぐに案内してくれた。ホテルという感じではない気楽さで、狭いが清潔感がある。

早速レゴランドに出かける。ホテルから1キロくらいだということなので歩いてゆく。入場料は44DKr。

ローゼンボー宮殿の建物はすらりと背が高く、美しい。中の見学もできるので入ってみることにした。

城の居住部分以外にも、クリスチャン4世、5世の王冠などが展示された宝物館が見られる。王室で使った食器も見ることができる。

チャーチル像

「チャーチルさん、何をさがしてるの?」 「落とした葉巻をね・・・。」

ホテルに帰って夕食場所を見つけるため出かけるが、なんだかどこも開いていない。休日なのだろうか。若者がピザハットとマクドナルドに行列している。私たちも、仕方なく、マクドナルドへ行って並ぶ。マックバーガー、ビックマック、ポテトをひとつずつ買っただけで、2000円以上になる。旅先においては、屈辱的な夕食だ。

ホテルに戻ってルームサービスでスープ、紅茶などを頼む。 ルーム・サービスのボーイが来た時、部屋中、マック・フライド・ポテトのにおいがしていて、ちょっと恥ずかしかった。

スープはビスクなので基本的に味はいいはずだが、凄くからかったので、紅茶用にくれたお湯でうすめて飲んだ。

スカンセン入園料 25SKr

だからと言ってひるんでいてはもったいないし、動かないと寒いので、色々歩いてみる。

夕食はガムラ・スタンに戻って、道にテラスが出ている赤と青のひさしの出ているレストランに入る。メニューにサーモンのグリルがあるのでメインはそれにする。言葉はわからないし、名物もよくわからないから、判るものを食べておくのが無難だ。やけ具合もよく、大変結構。
本日は旅行最後の日。ようやく昼も夜も充実した食事になった。
1日目 成田〜コペンハーゲン
2日目 コペンハーゲン観光
3日目 コペンハーゲン〜レゴランド
4日目 レゴランド〜コペンハーゲン
5日目 コペンハーゲン〜ストックホルム
6日目 ストックホルム観光
7日目 ストックホルム出発
8日目 帰国
証券取引所、   
                 ニユーハウン

近代美術館の前の広場。マグリットのポスターが貼ってあるが、周りの景色と合わせてみるとシュールでいい感じ。

ヴァーサ号博物館入場券(表裏)と、ヴァーサ号船尾

北欧神話の神々も姿を見せる。

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スカンセンは黄色いゲートが目印。入口から近いバラ園にまず行ってみるが、花は一本も咲いていない。ただの一本たりとも、狂い咲きしているものもない。寂しい。

通年ほとんど寒いこの土地で、誰が野外博物館なんて作ろうとしたんだろうかと考えてしまう。

美術館のあとはホテルまでぶらぶら歩く。コペンハーゲンの歩行者天国は総称でストロイエと呼ばれ、ショッピング・ストリートなっている。ホテルに戻る途中で、せっかくコペンハーゲンに来たのだから、ロイヤルコペンハーゲンの本店にも立ち寄ってみた。

日本では、ブルー・フルーテッドーが一般的だが、違うデザインも沢山あるのだなあと思った。フローラ・ダニカやブルー・フルーテッドのフルレースでなければ、もっとお手ごろな価格のものもある。普段使いにもできそうな大皿は、一枚からでも買えるので、ちょっと良いお土産にもなる。ブルーフルーテッドの柄の紙ナプキンもあったので、さらにお気楽なお土産に。

前衛的な展示室もあるぞ。

アマリエンボー宮殿を出て、北方向へ行くと、チャーチル公園に到着。ナチス占領からデンマークを救ってくれたイギリスのチャーチルに感謝して、チャーチルの像も作られている。またこの一帯には、デンマーク建国の伝説となっているゲフィオンの泉、あまりにも有名な人魚の像もあるので、ゆっくり散歩する。あまりにも唐突に出てきた人魚姫像は、曇り空も手伝い、孤独にたたずんでいて、寒く重ったるい気持ちになった。そもそもお話そのものも明るくはないのだが・・・。
遠い空港まで、タクシーで行く。また400SKrあまりを現金で用意しておく。

12:30  ストックホルム発        SK745便 
13:40  コペンハーゲン着 
15:00  コペンハーゲン発       SK1983便 



1991年5月26日    帰国

08:55  成田着 

知らない土地をあまり知識もなく回ったため、手際が悪かった感じがある。次回は、フィヨルドと市内観光の定番名所を一通り回る、北欧4カ国ツアーに参加してみたい。


駅を出て行き着いたのは,リッダーホルム教会だ。高い塔があるので、目印になる。ここはストックホルムでも最古の教会で、17世紀以降は、歴代の王の墓所になっている。

次に、王宮の外観を見て、王宮の一部の宝物の間、王家儀式博物館を見学する。

10枚つづりの地下鉄クーポン

本日は移動日。スウェーデンへ向かう

10:20  コペンハーゲン発       SK406便 
11:30  ストックホルム着 

空港について、まず1万円を両替すると、407.75スウェーデンクローネになった。何のためらいもなくタクシーに乗る。ホテルまで行ってくれというと、運転手さんが、カード払いかと尋ねる。キャッシュで、というと現金は持っているかと念を押された。空港から市内までは遠いのだそうだ。急に持ち金で足りるのか不安になる。概算額を聞くと何とか足りそう。

このあたりのタクシーは、日本では高級車のヴォルヴォである。スピードも速いし、ゆれない。道もいいのだろう。金がないという不安な気持ちのまましばらく走る。ホテルに到着したときには、概算で聞いていた額とほぼ同じだった。ただ荷物も積んでいるのでチップも加えないといけない。有り金はたいて多めに渡そうとすると、運転手さんは、貧乏人を哀れんだのか、サービス料も込みなんだから、チップは要らないと言ってくれた。40.3kmで401SKr。お金ぎりぎり、冷や汗もの。

1991年5月23日    コペンハーゲン〜ストックホルム

そのほかにも、ショーウィンドーを見て歩くうちに、あれもこれもと買い物をし、自然に荷物も増えてゆく。ホテルに荷物を置いて、今度はチボリパークに行ってみる。
世界の有名な建造物のエリアでは、近くで見ると、ブロックでカクカクした輪郭の自由の女神がたっている。アブシンベル神殿や日本の城は、角があってもそんなに目立たないが、曲線のものの表現は難しい。凱旋門、エッフェル塔のフランス勢、コロッセオなどのイタリア勢、スペイン・アルハンブラ宮殿、ギリシャ・パルテノン神殿なども欲しいところだが、ラテン系は見当たらなかった。もっぱら、北方の建物が中心だ。

また街並みにはオランダやベルギーを思わせるものが多い。風車や運河のある美しい街並みで、風車も運河の船もゆっくり動いている。
夜はチボリ公園に行ってみる。建物の輪郭を縁取るようにライティングされている。日本風の建物もあるので、何かと思えば、中華レストランだ。

夕食は公園内の簡単なイタリアンレストランでパスタを食べる。

チボリ公園を出ればホテルはすぐそば。寒いので帰って早めに休む。
最後はローゼンボー宮殿に行く。ここは大変きれいな幾何学模様の庭があり、赤と青の花が色鮮やかに咲いている。

リッダーホルム教会入場券

1991年5月24日    ストックホルム観光

スモーガスボードのレシート

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