未知のアジア、クアラルンプールでジャラン・ジャラン
            
    マレーシアでは通りのことをジャランという、ジャラン・ジャランというのは散歩を楽しむことらしい。

              

2010/12/17
 
エコノミーな食事 朝8時半成田集合、
マレーシア航空10:30出発のクアラルンプール行きに搭乗
6時間半もかかるとは思っていなかったが・・・。
早起きしたから、朝だけど、まだ眠れる。

食事は、昔乗った時にアジアっぽいものが出た覚えがあるので期待していたが、ごく普通。しょっぱなから、蕎麦がでた。
 
 
結構広い部屋  到着は現地時間で、18時近く。入国審査に1時間近くかかる。ホテル送迎が付いているので、だれか待たせてはいないと気になったが、この飛行機で到着したのは私たちだけだったようだ。

迎えのバンに乗って市内へ。高速に入るものの、市内までは時間がかかる。クアラルンプールのシンボル、ペトロナス・ツインタワーが見えてきてからも、まだまだ・・・。車社会で、一家で複数台の車を持っているそうで、交通量が多く、町の中に入ると、さらに車が進まない。
ホテルはすぐその先・・・と言われながらも、ショッピングセンターの前を通過するのに10分以上かかる。歩いたほうが早い。ホテルに到着は夜8時過ぎ。
フードコートに行こう!  黒いよ、なんだこれ?  ホテルは、ブキッ・ビンタンという、遊び・ショッピングの中心地のような場所にあり、近くのショッピングセンターにいけば、フードコートがあるという。旅行会社の係りの人に、ロット10というビルの地下のバクテー(肉骨茶)、フッケンミー(福建麺)がおいしいと聞いたので、チェックイン後、さっそく行ってみた。

バクテーの方はカウンターが閉まっていたが、フッケンミーは、すぐわかったので、お盆を持ってフッケンミーのブースのレジに並ぶ。8.9MR+消費税5%のようだ。9.35MRを先に支払って、レシートを持って待つ。ガラス越しに作っているところが見えるが、鉄なべをカーンカーンカーンカーンと叩くようにして一人前ずつ炒めている様子。真っ黒な饂飩みたいな麺が次々出来上がる。
  細麺がおいしい

麺の具と見たところ一緒 
席を見つけて適当に座る。まずはこの変わったものを食べてみる。

黒い麺に、烏賊とか海老が入っているらしい、海の味がする。旅行会社に人は、スミを入れると言っていたが、ホントかな?イカスミみたいなもの?とにかく黒い。でも不思議な深い美味しさ。

二人で一人前を分けて食べたあと、もう一つ違うものを食べようと、フードコートの中を探しにゆく。

お粥や海南チキンライスなど魅力的なものはいろいろあって目移りする。牛肉麺のコーナーにも何人か並んでいたので、人気なのだと思って行ってみる。

注文の段階で、私が牛肉麺と言われてイメージする汁麺がメニューの写真になかったのでを、指さして汁なしの麺を頼んだ。何が何だかわからず、もう一つ野菜炒めを頼むと、出てきたのは、麺の上にかかっている野菜とおんなじ・・・・。

ガーン!頼み方が下手すぎ。
こんなつもりでなかったのだが、野菜を食べるという目的は達成した。

お腹はいっぱいになったが、今度はデザートを探して歩き回る。マレーシアに、ういろうみたいなカラフルなお菓子があるはずだから・・・とみてゆくと、フードコートのはずれのコーナー
で発見。 
 
  どれも色がすごい 
どれにしようかと迷った末、一番カラフルな物を選ぶ。中国茶を頼んだら一杯1.5MRで二人で3MR、お菓子は1パック2.4MR。 消費税込で5.65MRだった。

現地の菓子をたくさん食べようと思って来たので、初日から目的のモノに巡り会えてうれしい。

マレーシアでは、お菓子の総称は「クエ」と言うそうだ。覚えやすくていい。私たちが、日本で好んで食べているタイのお菓子と似ている。
 
  バスタブにもシャワーがあるのでこっちで使おう。 
ショッピングセンターのロット10の中には、伊勢丹も入っている。地下のフードコートに行った帰りに、伊勢丹の食料品スーパーもみて、軽く商品チェック。

ホテルは近いが、交差点の信号を二回渡らねばならない。歩行者用の信号がなかなか変わらなくて、人々は車の流れが止まったら様子を見て勝手にわたる。私たちもくっついて渡る。

道を渡るとホテルまでの数十メートルの間にアラブ料理店が並んでいる。怪しい露店の時計売りもいる。

ホテルに帰って寝る。シャワーブースのシャワーの水栓が硬い。シャワーが壁に固定されているため、使いにくい。バスタブの方はカーテンがほしい。その点はNG。
  
2010/12/18 
これがアラブ料理のコーナー
本日はオプショナルツアーでマラッカに出かける日。 モーニングコールがかかってこなくて、少し寝坊した。あわてて朝食を食べにゆく。

ホテルの朝食ブッフェには、ひよこ豆のペーストのホムスと茄子のペーストのババガヌーシュが並んでいた。うーん、マレーシアは回教国とは聞いていたが、食事もアジアを通り越してすでに中東なのか・・・。その先にはマレー料理、インド料理のコーナーがあり、さらに中華、和食っぽいもの、最後に洋食がある。 
マラッカ一日観光 









オランダ広場












聖ポール教会














サンチャゴ砦

華やかなカーテン付


赤い壁の建物群

聖ポール教会内部


残っている砦の門 大砲も本物だ
8:50にホテルロビーに集合。と言っても、同じホテルからは私たちだけ。大きなバスに乗り込むと、すでに数人お客さんがいる。さらにほかのホテルで2名拾って、マラッカに出発。2列+1列の座席配置で、これで10人足らずのツアーだから、ゆったりできる。

マラッカまでは、高速に乗って行っても2時間半ほどかかる。

細い道に入り、なかなか進まなくなってきたと思ったら、オランダ広場の近くだった。バスを降りてここから徒歩で観光だ。

オランダ広場は赤い建物に囲まれたおとぎの国のような場所。オランダ統治時代に建てられた建築が集まっている。オランダ建築というのはこんな色なのかと思ったが、建てられた当時は壁は白かったという。オランダの後、イギリスが統治した時代に、このような赤い色に塗り替えられたのだそうだ。何のためにそうしたのかわからないが、この赤あってこそ、この場所の不思議な異国情緒にぐっとくる。

有名なのは、変わった形のファサードを持つキリスト教会だ。オランダ人がつくったものなのでプロテスタント教会だ。中は簡素だが、最後の晩餐のタイル絵がある。見学時間は短いし、内部は撮影禁止だし、ガイドさんの解説も特にない。日本人は興味がないだろうとふんでいるのか、さらっと見るだけだった。

噴水の前で、時計台や教会、花飾りがついた人力車のトライショーをバックに写真を撮ったら、元はオランダ総督の公邸だったというスタダイスの赤い階段を上って聖ポール寺院へ行く。スタダイス自体は現在は内部は歴史博物館になっており、ここものぞいてみたいところだが、脇を通り過ぎるだけだ。

階段を登りきって、遊歩道をゆく。マラッカの街並みや海を見ながらゆっくり歩くと、自然に聖ポール教会の下にたどり着く。教会はもう一段高台にあり、階段を登ると、教会の正面に、白いフランシスコ・ザビエルの像が立っている。

この教会は、16世紀、オランダ統治時代以前にポルトガルが建てたもので、すでに廃墟になっている。

主祭壇があった辺りには、まだ屋根があり、壁側に石碑がいくつか置かれている。床の下には、ザビエルの遺体が、ゴアに移送されるまでの9か月間収められていた棺の置場が見えるように掘られており、保護の金網が架けられている。洋の東西を問わず、こういうところには大体お金が投げ込まれている・・・。のぞいてみたら、ここも例外ではなかった。

聖ポール教会跡を下ると、今度はポルトガル時代に作られたサンチャゴ砦に到着。当時は要塞の壁がめぐらされていたが、現在は、門と大砲が残っているだけだ。

サンチャゴ砦の隣りには民族博物館、マラッカ文化博物館があり、個人的にはとても行ってみたいのだが、今回はツアーなので見学なし。こういうところは、マラッカに宿泊しないと、時間がないのでいかれない。

門の前の広場には、トライショーが待機している。砦の前で写真を撮ったら、砦の前のパラメスワラ通りをあるいて、角のホテル、エクアトリアルの中のレストランで昼食だ。

レストランまでの少しの距離だが、トライショーに乗りたいというご夫婦がいたので、現地ガイドさんが、運転手と交渉。ちょっとそこまで乗るだけなので10MRだという。距離・手間・時間を考え合わせると結構いい商売だが、観光客にとっては大した金額でもない300円程度でいい思い出ができるのだから利用してみるのもいいかも。

 
ニョニャ料理  メニューはもらえど、何だかわからぬものばかり也

赤と黒の塗のボックスが素敵
マラッカのオプショナルツアーには、昼食に「ニョニャ料理」が組み込まれている。

マラッカに移住した中国人とマレー人との間にできた子孫を称してプラナカン、男の子をババ、女の子をニョニャと呼び、マレーにあったスパイスやココナッツミルクを使った中華料理のような料理が生まれた。これをニョニャ料理と呼び、マラッカが本場だとのこと。シンガポールでも食べることができるが、実際に「ニョニャ料理を食べよう!」と意気込んできたのは今回が初めてだ。これは旅の大きな楽しみ。


レストラン内にも、古いプラナカンの人たちの写真や、家具、生活用品が展示されていて、おもしろい。解説はないので何に使うのかわからないが・・・。

オプショナルツアーではバスは一緒だが、食事は申込みの単位で席が用意されている。私たちも二人だけ。メニューを見せてもらうと、皿数が多い。ガイドさんは、お料理の量は少ないから大丈夫というのだが・・・。

最初にごはんをお皿に盛りつけてもらい、おかずが次々と出てきたら、ごはんと合わせて食べる。野菜たくさんのスープだけでも、大きなスープの入れ物で来るので、一人2-3杯になる。

エビのココナッツミルク入りカレーは、タイ料理ほど辛くなく、マイルド。黒いお肉は、なんだかわからないが特殊なスパイスに漬け込まれたのか、食べたことのない味。玉子焼きは、台湾や、ミャンマー、タイなどでもありそう。ニョニャ・チャプチェというものが出てきたが、これは韓国のチャプチェとの関係があるのだろうか?春雨が入っていた。デザートはチェンドルというかき氷と饂飩粉で練ったような細く短いすいとんのようなものが入っている。外は暑いが、これで体温も少し下がった。

頑張ったが、全部は食べきれなかった。


謎の肉料理


要するにカレーだ

ニョニャチャプチェ

コンビニ風土産物屋  こんな店構え

食事の後は、また観光。ガイドさんが、「みなさんが、もし買い物をしたければちょっとしたお店によりますがどうですか?」というので、参加者も同意。途中の土産物屋に立ち寄る。風情がある通りの小売店にいくのかと思ったら、町はずれのさえない見かけの店。 

ところが中に入ると、結構なお土産やさんで、6箱買ったら1箱おまけといったような、観光客用の大規模免税店みたいな商売の仕方だ。うーん、同じチョコレートばかり6箱も要らんしなあ・・・。

結局、マレーシア名物の、コーヒー豆を砂糖とマーガリンで焙煎したホワイト・コーヒーのインスタントを1箱、白コショウの粒を1袋、マレーシアの紅茶の小さなパックを1つだけ買った。
青雲亭  色調も抑え目 買い物を終え、バスで青雲亭というマレーシアで1番古い中国寺院へ向かう。手前で降りて、細い通りを歩くと、両側にぽつぽつカフェのようなお店や土産物や工芸品を売る店もある。少し行くと道の右側に突然目指すお寺の入口があらわれる。
屋根の上の陶器の人物屋動物の像はカラフルだが、全体としては想像していたものより地味だ。

17世紀に建立したこの寺院は、中国から運ばれた資材でできているそうだ。観音様と媽祖様を祀った寺院だいうが、他の神様も脇の方に祀られている。

ジョンカー・ストリート  かわいいお店が並ぶが、これじゃ、のんびり買い物もできない。  お寺の見学の後は、お寺の前の通りと並行するジョンカー・ストリートに歩いて出る。古い家並みに、今風のこじゃれたお店が入り、面白そう。だが、細い道なのに一列にずーっと車が駐車してあり、観光客も多く、歩きにくいことこの上ない。しかも車も通るので、道をわたるのも気を付けないとならない。

自由時間は20分間。短い道だから端まで行ってもそんなに時間はかからない。

帰りに、古邦土産専賣店という立派な一軒のお菓子屋さんに入って、中に煮詰めたパイナップルジャムのようなものが入っている、丸い形のパイナップルタルトを買う。シンガポールのお土産でよくもらう、私の好物だが、ルーツはマレーのお菓子のようだ。
ババ・ニョニャ・
ヘリテージ
 
博物館の入口 

これが、裏にまで金箔をはってある階段。パンフレットから写真はいただいた。


歩いて、近くにあるババ・ニョニャ・へリテージという博物館へ入る。ここはプラナカンの一族の家だったところで、家のつくりや調度品を見ることができる。

道に面して入口があり、外見はあまり豪華ではない。間口も狭く、奥行きがあるつくりになっている。道に面した部屋は、男性の応接室で、螺鈿の家具などの工芸品がおかれている。プラナカンの裕福な人たちの生活を知ることができる私設の民族博物館だ。

男性用の部屋の奥には女性の部屋があり、上部がガラスになっている衝立で仕切られている。ガラスは、片面が浮き彫りの模様になっていて、触ると凸凹がわかる。

女性の部屋の奥は台所がある。女性の部屋の横は、中庭がある。二階に上がる階段は中庭の手前。階段裏まで金箔が施されているのがすごい。

靴を脱いで二階に上がる。一階の入り口の真上の部屋には、床板が一部外れるようになっていて、小さな穴があいている。こののぞき穴から、誰が来たのか確かめるのだそうだ。

奥の部屋には、中国の衣装や、中国風、西洋風の家具や食器類が展示されている。


この博物館は残念ながら、一切写真が撮れない。絵葉書類も売っていないので、資料がない。もらえるのはパンフレットのみだ。そのパンフレットも、もらった時点で、ちょっとよれている。しかも、夫婦だからか、一部しかくれなかった。要らないけどさ・・・。
 



客家でスチーム・ボート






 
まずは炒飯。あの、これ、いらないくらいなんですけど〜。


二人でこんなに食べられるはずもない。


具を入れたら、ふたをする。しめは麺・・・。麺は食べたいが、おなかはいっぱい。


博物館を見学したら、マラッカの観光はお終い。バスに乗ってクアラルンプールに帰る。また2時間半の行程だ。

クアラルンプールに着いたら、客家料理のレストランで夕食をとる。ここまでがオプショナルツアーに入っている。

名物料理のスチームボートという鍋ものがセットされていて、野菜や魚、肉、麺が運ばれてくる。そのほかに炒飯もついている。こんなにたべられるの?というくらいある。

飲み物に、ジュースを頼む。5MRと価格表示があったが、支払いの時は6MRになっていた。5%の税金はかかるが、これはあまりに高い。追加オーダーした客からは、釣りを出すのも面倒だし、端数を切り上げて取ってるんじゃないかと思われる・・・。

お店のお姉さんが、野菜と揚げ湯葉を入れてふたをしてゆく。煮えたら、ふたをとり、鍋をつつく。モツみたいなものも入っている。次にお姉さんが回ってきて、えびをいれて、これは少し長めに、と言い残していった。とりあえず入れてもらったものを頑張って食べてはいるが、このままでは、麺にたどり着けないと判断。3回目には麺にしてもらった。鍋にサーッと回し入れられた溶き卵もおいしそうだ。だが、当然、ふたりじゃ全部は食べきれない。ああ、もったいない!4人くらいにひと鍋で十分だ。

お腹いっぱいで追加注文する気はなかったが、参考までにデザートのメニューを見てみる。外国で見る日本語にはよくあるケースだが、ケッサクなラインアップで抱腹絶倒だ。

単純で笑えるのは「揚げます ドリアン饅頭」。そんな、宣言しなくても・・・!長くて可笑しいのは「バニー饅頭蓮種の貼り付けをいっぱいになると蒸した」。これだけ説明されても、そもそもバニー饅頭というものが分からない。そして説明が不足しているのが「砂糖ボール」。英語の表記を見ないとまったく内容が分からない。ちゃんと読むと、甘いしょうが湯に入った胡麻餡入り白玉団子だと思われる。普通にある中国のデザートだ。ダークホースは「固定された海ココナッツ」(ICED SEA COCONUT)。シー・ココナッツはココナッツの種類だから訳しようがないけど、“ICED” を何故このように訳したか・・・。うーん、やっぱり、デザートは、他の店にしよう。

客家レストランからホテルまでは、実はとても近い。ガイドさんが歩いて帰るほうが早いといっていたのに、車が流れていそうだから、やっぱりバスに乗って行けという。乗ったら、うううー、時間がかかった。


外の席に座った。雨が降ってきたら、屋根も電動でビーンと伸びてくる優れもの。



日本語だと余計わからなくなるメニュー
ジャラン・アロー下見  路上は人、人、人  ホテルの近くに、ジャラン・アローという、クアラルンプールで一番大きいの屋台街がある。食事はしてしまったから、本日は下見。渡りにくい交差点を無理やりわたり、怪しい偽ブランド物の売店を抜け、裏通りに入ると、そこは人々の熱気でむんむんだ。これぞアジア!

角の店で肉乾という、甘辛く焼いた板状の肉の店があった。香港などでよくみかける私の好物だ。中華系のものなので、マレーシアでもポピュラーらしい。中国系は豚が人気ということだが、イスラム教徒は、豚は食べないからこれはかわない。牛肉の肉乾もある。値段がわからないのでおっかなびっくり、2枚購入10.20MR。 
これ、旨いよ。
 
パヴィリオンに
行ってみた

































ドリアンデザートとアラブのデザート。おいしいかな?


カウンターでレジを済ませたら順番に、中のおばさんにレシートを渡す。


アイス・フルーツ・カクテルとチェン・トゥン(発音不明)


クセなし、悪臭なし。冒険心がなくても飲める。
いったんホテルに戻って荷物を置いたら、今度は隣のパヴィリオンに行く。地上階はプラダなどの有名ブランドのショップがずらりと並ぶ。表に面していないところでは、少しカジュアルなショップになるが、いずれも輸入ブランドだ。

地上には用はないので、地下に潜る。パンや洋菓子の小売店、レストラン、スーパーとフードコートがある。

さっそく、スーパーで買い物。
東南アジアでよく使う寒天のようなアガーというパウダー、日本で買うより安いという理由で、インスタントのゼリーパウダーを、それに、イスラムのインスタントのデザートミックスなどを買う。 

ガイドブックに、飲みやすく「むしろおいしい」と紹介されていたドリアンのジュースを買ってみる。完全に、ドリアンは食べにくくまずいという前提に立った説明だ。これなら飲めるかも・・・と思わせる。ホテルで風呂上りに頂こう。

買い物を済ませたら、デザートだけ食べられるところはないかと、フードコートを探検。9時だが、フードコートはまだにぎわっている。夕食は遅めなのかな?

フードコートには西欧の料理、もちろんアジアの料理、インド料理、日本食と思われるものまで色々な店が出ている。比較すると、昨日行ったロット10のフードコートのほう
が地元っぽいものが多く、雰囲気も庶民的だというガイドさんの言葉の意味が分かった。

中央にデザートの店を発見。中国系のデザートでさっぱりしていそうだ。注文の仕方がわからないが、とりあえずレジに並ぶ。店の上にある写真をみて、英語じゃないのでデザート名が読めない!と焦るが、商品数が少ないので、適当な発音でも通じるようだ。

頼んだ品の名前を確認しようと思ったが、レシートは作ってくれるおばさんに回収されてしまう。一つはチェントゥンというシロップに白きくらげと小さな龍眼の入ったデザート。もう一つは、かき氷、アイス、缶詰のフルーツ、寒天が豪快に乗ったアイス・フルーツ・カクテル(名称は不確か)。

レジを済ませて、おばさんのレシートを渡す途中のカウンターにはトッピングの具材のゼリーが並んでいた。見るとほしくなるが、すでに会計済み。残念。

フルーツカクテルは、あんまり盛りがよいと食べにくい。外は暑いがビルの中は冷房が効いている、さらにこれを食べると、体が冷える。チェン・トゥンも冷たいほうにしたので、冷え冷え。冷えすぎた感はあるが、口の中も胃の中もさっぱりして、ちょうど食べたかった類のデザートだ。


ホテルに戻って予定通りに風呂上りにドリアンジュースを飲む。もう少し飲みにくいものを想像していたが、全然問題なし。美味しくいただいた。「むしろおいしい」と同時に、「むしろ拍子抜け」かも。
     
2010/12/19 
とりあえず、お粥!
朝食には中華っぽい料理をとってみた。とはいっても、中華粥はあるが、せいろは二つだけ。本日は、カヤ餡が入った小饅頭と魚すり身の蒸し物だ。シュウマイとか餃子とか、もう一品ほしいところだ。

アラブ、マレー、インド、中国、和食、洋食といろいろなジャンルのものをおいているが、それぞれのおかずの種類は少な目。
 
アラブ料理のコーナーに行ってみたが、本日は茄子のペーストが売り切れなのか、2皿とも、ひよこ豆のペーストだった。
ひよこ豆ペーストばっかり 
 
モノレールは一路線だけ
モノレールの駅はロット10の向かい辺りで、ホテルからも近い。 クアラルンプールのモノレールは2両編成だが本数も多いし、ブキッ・ビンタンを通るものはこれだけなので利用せざるを得ないが、地下鉄路線と連結が悪く、終点のクアラルンプール中央駅も、鉄道駅から少し離れている。どうして直結させなかったんだろう。

モノレールが通っていない場所に行くには、乗換駅で地下鉄に乗り換えるか、乗り換えが不可能もしくは面倒な場合は最寄りの駅で降りて歩くしかない。

国立博物館 



























国立博物館建物はマレーシア風の高床式にみえる。


スパイスが貴重品だった


影絵の人形劇に使う


各州のスルタンと帽子・・・かな???
 
本日は、まず、最も行きにくそうなレイク・ガーデン周辺のイスラム美術館を目指す。モノレールで終点のクアラルンプール中央にでる。切符の自動販売機がないので、窓口で買う。2.1MRだ。クアラルンプール中央から、鉄道の駅まで歩き、駅のタクシー乗り場に行くと、タクシーチケット売り場で行く先を行ってチケットを買ってこいとのこと。主要駅では、こういう制度になっているらしい。イスラム美術館と言って切符を買う。係りのお兄さんは、チケットをタクシーの運転手に渡して、半券は私に戻ると言っていた。イスラム美術館ま7MR。チケットには行く先が英語で書いてある。これなら行く先も料金も明快で便利だ。

・・・と思ったのも束の間。国立博物館の建物が見えてきたので、あれが国立博物館だよ、後であっちにも行ってみようと二人で話していたら、そこに到着してしまう。「え?ここじゃないと思うけど?!」とか、「ここはイスラム美術館ですか?」とか運転手さんに確認すればいいものを、なんとなくタクシーを降りてしまうあたりが、旅慣れない、つかえない夫婦だ。行く先はチケットに書いてあったはずだが、確認しようにもタクシーの半券ももらってないじゃん・・・。国立博物館は駅から歩けるが、イスラム美術館は遠いからタクシーに乗ったのに、意味なしだ。しかも、こちらの方が近いのだから、料金も違うはず。

それでも国立博物館も見るつもりだったので、予定の順番を変更して博物館に入ってみる。コンクリートの建物だが、マレー風の形になっており。正面の壁画は大きくて見事。マレーシアの歴史を描いたということだが、よくわからないので、歴史を追うため、館内に入場。2MRとは安いこと!

一階の部屋は、古代からのマレー民族の歴史や文化を展示している。展示物は、石器時代の道具やバリなどにもある影絵芝居に使う平面の人形など、時代も民族も多種多様。

マラッカの交易を人形や映像を使った展示では、ボタンを押すと英語とマレー語の音声の解説が流れてくる。民族特有の服装や、スルタンの帽子、どう見ても東洋っぽい陶器にアラビア文字が書かれているなど、面白いものが多い。

二階に行くと、時代は近・現代になっている。マラッカで見たサンチャゴ砦のレプリカが作られている。展示には、東方貿易の利益を求めてやってきたオランダやイギリスの統治時代、日本が占領した時代の区分もあった。マラッカに行ったときに、中国系のガイドさんに、「日本は占領していたことがあるから日本人は嫌われていないのか」と聞いたら、「こっちの人は気にしませんよ、いろんな国が来て占領したから・・・」と言っていたのを思い出した。

現代はめまぐるしく発展を続けていて、クアラルンプールのシンボルのペトロナス・ツイン・タワーですら1998年完成の比較的新しいものだ。今も高層ビルはたくさん建築中で、おそらく次に来ることがあれば、街の風景も変わっているだろう。
 

国立博物館の入場券 
←あっちの写真の反対側


ポルトガルの交易船が来た


サンチャゴ砦のレプリカ、ほぼ原寸かも
 

現代マレーシア年表
鉄道公社ビル















国立モスク
 
立派な建物。これが鉄道公社ビル。 


ミナレットも近代的なモスク


柱が林立するホール


ステンドグラスを通して、光が青くなる。

国立博物館の後は、本当は最初に行こうと思っていたイスラム美術館に向かった。こっちかな?と思って歩き始めると、道に歩道がない。車専用の道路らしい。歩道があるかどうか確認しながら、歩ける道路にそって歩くしかない。

広い立派など道路をしばらく行くと、ドーム型の屋根がのっかったイスラム風アーチの建物が見えた。ガイドブックで見た覚えがあるので確認すると、マレーシア鉄道公社ビルらしい。だとすると、もっと遠いと思っていたのに、意外と短時間で簡単に歩けたことになる。道の向かい側には白っぽい、やはり情緒のあるイスラム風の建物が見える。ホテルと書いてあるがたいへん古風。

どちらも長い建物で、建物の端まで歩いたら、もう次の角に国立モスクがある。これも意外に近かった。目指すイスラム美術館は、モスクのすぐ手前の道を曲がるとあるはずだが、せっかくモスクに着いたのだから、モスク見学を先にすることにした。国立モスクというと、伝統的なイスラム建築かと思いきや、たいへんモダンな建物でびっくり。1965年の建立だ。

敷地がとても広く、庭には星形の噴水がある。庭から階段を上がったところにモスクの入口がある。入口で係りの人に声をかける。誰でも見学ができるというので、靴をぬいであがる。

見学者のうち1名はノートに名前を書くようになっている。女性は薄紫のローブを借りる。頭のスカーフと一体型で、服の上から羽織って袖を通したら、前身ごろのボタンを、番人のお兄さんが手際よく留めてくれる。身ごろの部分をちょっとひねって輪っかになっている部分に右腕に通すと、裾丈も少し上がり、出来上がり。

男性もTシャツに短パンだと、ローブを着ないとダメ。白人旅行者の男性はとてもラフな格好で街歩きをする人が多く、みんなローブを着ている。アジアの蒸し暑さに耐性のない彼らには、この風通しの悪いローブで見学するのは、苦行かも?

階段を登ると、真正面にまっすぐ伸びる廊下。柱が林立する不思議なホールもきれい。中央の礼拝室は信者以外立ち入りはできないが、写真は撮っていいという。青いガラスから差し込む光の中、正面にミフラブらしきものが見える。信者は、ここに絨毯を持ち込み礼拝をするのだろう。今は誰もいないので、広い体育館みたいだ。

礼拝室の入口脇に、イスラム教の教えや戒律、Q&A集など簡単なリーフレットが各国語で用意されていて、立ち読みしていたら、係りのおばさんが日本語のものを一式手渡してくれた。

ホールはすべて壁がなく、回廊のようになっているので、風があれば気持ちもよい。ゆっくりと、ひんやりした床を歩いて回る。

そろそろ出ようかと、かかっている時計を見たら、数字がアラビア数字・・・。ここは異世界だ。

入口に降りて、ローブを返す。来ているうちに、だんだんと気に入ってきて、最後は脱ぐのが名残惜しい。
イスラム美術館 
機能美を追求したモダン建築
色モザイクのイスラム・タイルも使われている。




入場券の表裏



パンフレットの表紙もモダン




マグネット二種類、角度によって絵が変わるキーホルダー
モスクのわきに回り込んで、奥に向かうと、目的のイスラム美術館が見える。白い四角い建物だが、角にはイスラムのタイルがつかわれていて、これもすっきっりとしたモダン・デザインだ。

国立博物館はわずか2MRの入場料だったが、さすがにこちらは12MRと高め。中は、残念なことに、撮影禁止になっている。

最初に見た部屋は、世界各地のイスラム教の有名モスクの模型だ。たくさんあるが、行ったことのないところばかりだった。見学者は、一目でイスラム教徒と分かる、スカーフを巻いた女の人を伴っているので、イスラム教の信者の一家なのだが、このモスクの模型のうちいくつかは訪問したことがあるのかなあと想像する。

他の部屋に行くと、宝物、美しい写本、陶器、布、絨毯、服飾雑貨等が見学できる。

みな、熱心に見学し、デジカメで展示物を接写しているが、これってどうなのだろう?敬虔な信者でも、「撮影禁止」は守らないのかな。考えてみれば、神が美術館の規則を決めたわけではないし・・・。カタイこと言わなくてもいいらしい。

中の物が撮影できないと、日が経つにつれ記憶が曖昧になる。このパンフレットで思い出せるかというと、きれいにできてはいるが、フロアとジャンル別の展示の紹介だけなので、それぞれの展示物のインパクトがない。固有の質感、大きさも思い出しにくい。“この展示室のこの名品”とクローズアップして、もっと大きく写真と説明をつけてくれるともっと印象に残るのだが・・・。



二階の展示室は、中央が吹き抜けになっていて、中二階のような感じ。広々として解放感もある。ホールなどは、ほぼ全面ガラスのモダンな建物で、中庭はイスラム風に噴水もあり、オシャレなレストランも入っているので、デート場所にいい。実際も、イスラム系のカップルが多かった。

美術館グッズの売り場も充実。キッチュなものから本格的なものまで値段もピンキリ。安いほう=キッチュなほうを買ってくる。イスラム柄のタイルのマグネットのクリップ12MRなど。
  
クアラルンプール駅 
ステーション・へリテージ・ホテルとあったが、ステーションそのものでもある。


線路を渡る橋から見た駅舎
美術館をでて、本日、計画していた「なかもの観光」(我が家では、中に入って見学するものをこう呼ぶ)は終了。あとは大好きな街歩きだ。

イスラム美術館辺りは、レイクガーデンと呼ばれる地区で、公園の周りに美術館、バードパークなどの見どころが点在している。泊まっているブキッ・ビンタンからは、直通のモノレールがないし、乗り換えたとしても鉄道駅からも歩くので、行きにくい地域だ。

レイク・ガーデン地区では、公園にも池にも行かなかったが、予定していたところはクリアしたので、チャイナ・タウンまで歩いて、昼食を食べることにする。

鉄道の線路を越えたらチャイナタウンに出るはずだが、どこで曲がるかわからないので、ひとまずマレーシア鉄道公社ビル前まで戻る。

地下道で道を渡ると先刻ホテルと思っていた建物の前に行ってみると、そこはへリテージ・ステーション・ホテルと書かれている。同じ建物の中には電車が走っている。古風勝優雅な白いイスラム風の建物はクアラルンプールの駅舎で、一部がホテルとなっていたのだ。もう営業していないのかと思ったが、現在も現役のホテルだそうだ。ちょうど東京駅のステーション・ホテルみたいな感じか。

駅舎の端まで行って外から橋をわたり線路を超える。駅が長い分、回り込みの距離も長くなり、駅の構内を通って反対側に渡ればよかったなあと後悔した。

チャイナ・タウン 
関帝廟は中国系の人には大事な場所


カラフルな神様をいただく不思議なヒンドゥー寺院の門
チャイナタウンも、ここからここまでと範囲が決まっているわけではなさそう。LRT(市内を走っている電車)クラナジャヤ線のパサール・セニ駅の東になんとなく広がっている。この路線に乗り込めない場合は、モノレールのマガラジャレラという駅が近いとされているが、今回は、クアラルンプール駅舎方面から徒歩でパサール・セニ駅に出た。

駅の付近は雑然としている。レイクガーデンに比べて格段に人も車も多い。適当に歩いていたら、関帝廟に到着。せっかく縁あって着いたのだから、お参りしてゆく。ふと見るとすぐ近くにはヒンドゥー教のスリ・マハ・マリアマン寺院もあったが入口が工事中だったので入らなかった。

町はずれの方まで行って、引き返す。曲がってみると、中華街っぽい門が見えた。チャイナ・タウンの目ぬき通り、ぺタリン・ストリートの門だ。目印に向かって歩き、ペタリン通りに入る。適当に広く整備された商店街なのに、両側に露店が出ているので、人出が多いと狭くてごちゃごちゃした感じになる。露店の売り子はカモとみると、「ジャパニーズ?」「コンニチハ」なんて声もかけてくるので、わずらわしく歩きにくい。

ぺタリン通りが大体どんなところか分かったので、今度は昼食をとることにする。ぺタリン通りから奥に一本に入ったところに、ガイドブックで見た海南チキンライスの有名店があるはず。
 
ぺタリン通りの門、南側 


人通りも多い
南香で海南チキンライス  間口は狭いが奥行きはある


これが海南チキンライス


本場の叉焼でごはん。


今日も盛況

「南香(ナムホン)」って店だよ、と漢字の看板を探す。漢字が小さく、ナムホンの英字表記の方が大きかったが、簡単に見つかった。、混んでいたが、待たずに入れた。これで名物の海南チキンライスにありつける。

だが、いざ頼むにあたって、注文の仕方が分からない。普通、日本で食べる海南チキンライスは、ごはんのまわりに鶏肉がのって、小皿に入ったソースがついてくるのだが、ここでは、セットにはなっていないらしい。

さっさと注文しろとばかり、メニューを指しながらガーガー言っているおばちゃんの説明を推理するに、鶏だしで炊いたご飯を一人ひとつとって、おかずに蒸したチキンや焼肉(豚)、叉焼など適当に選べと・・・いうことだろう。

鶏は大きくない皿をたのむと、胸肉になるらしい。もう一品は豚のロースト(漢字では焼肉と書いてあった)を選んだが、後になっておばちゃんがヅカヅカやってきて、「今日はもう品切れだ、叉焼にしろ」というので、変更した。それにしても豚の焼肉と叉焼の違いってなんだろう。見本の写真がなかったので、ちょっと見てみたかった。

まず出てきたのは簡単な食器に入った蒸し鶏とご飯とスープ。小さい皿に重なって鶏肉がのっかっている。甘いソースとショウガおろしは、テーブルにおいてあるものを勝手に使う。鶏肉はジューシーですごく柔らかい。胸肉がこんなに柔らかく仕上がるはずがないと思ったが、真ん中に骨が残っているのでやっぱり胸肉だ。鶏肉の方は6.5MR。

叉焼は、中華街で見慣れた赤い叉焼だった。皮をむいたキュウリの上に無造作にのせてある。細めの叉焼だから、周りに甘めの味がしっかりついていて旨い。こっちは、たった4.8MRだ。

スープはいかにもおまけの若干雑な感じだが、ごはんはうまい。ごはんだけだと1.2MRだが、さすがに、これだけ食べて帰るわけにはいかないらしい。南香は、チキンライスで有名だが、普通の中華料理店だとのこと。他にもたくさんメニューがあった。

周りのテーブルでは皆、家族なのか、5-6人でやってきて、魚団子のスープ、野菜炒めなどを取ってわけながら食べている。そして、必ずと言っていいほど、丸ごとの蒸し鶏がでーんとテーブルの中央に置いてある。大きな皿を注文すれば、もも肉も胸肉もすべて食べられるというわけだ。こういうところは、大人数で来たら、色々なものを食べられて、なお楽しかろう。

ざわざわと、現地の人々の活気あふれる食堂での昼食は、大衆的な雰囲気も楽しめて大満足。とっても安いのも嬉しい。
セントラル・マーケット 
こんなカラフルな家並も


ホワイト・コーヒー

マーケットの吹き抜け
博物館、街歩き、昼食など、比較的順調に予定をこなしたので、夕食まで時間が空いてしまった。本日の夕食は、知り合いに勧められた郊外のレストランでカニを食べる予定で、チャイナ・タウン近くにいれば、電車で一本で行ける。

しばらくは時間つぶしに、再びチャイナタウン散策を続ける。ぺタリン通りを抜けて、北に歩いてゆくと、セントラル・マ−ケットの入口が見えた。いずれ行こうと思っていたので、本日の観光に追加することにした。中は、観光土産、工芸品などのショッピング・センターなので、お土産探しにもよさそうだ。

セントラル・マーケットは2階建てで、上の階はバティックでできたエスニックなドレス、服飾中心、1階は伝統工芸品、民芸品、小物、菓子類が多い。

一通り見て回った後、中のコーヒーショップで休憩。「オールド・タウン」という珈琲のチェーン店らしい。落ち着いた内装だ。マレーシアの名物コーヒー、ホワイト・コーヒーを注文した

ホワイトコーヒーは3.8MR。ホワイトというほど白くはないが、心なしか白っぽい。最初から味も香りも甘い。スプーンでなく散蓮華がついてくる。すくって飲んでもいいのかな?

マーケットの中でお手洗いに行っておく。入口が、改札みたいになっていて、番人がいる。0.5MRを払うとバーが開く。

ここで、有料だからきれいだろうと思うのは、大きな間違い。きたないとは言わないが、そんなに期待はしないほうがいいだろう。洋式でなく、中東タイプのトイレもあるので、どちらがあたってもいいと思える心の準備も必要だ。 


4時過ぎにマーケットを出て駅に向かう。クラナ・ジャヤ線の終点、クラナ・ジャヤの一つ手前のタマン・バハギアいう駅まで電車に乗る。

インターネットで検索、印刷した地図は持っているが、電車の駅から行けるとは書いていないので、駅に降りてから何分歩くかわからない。地図上では歩ける距離に見えるが、もしかしたらタクシーで行かなければならないほど遠いのかもしれない。初めての土地で、結構大胆な行動だったりして・・・。。

郊外で夕食  こんな磁気の切符。使いまわしができる。 切符は自動販売機でも買えるが、窓口しかない場合は駅名を言わねばならない。今回は自動販売機があったので、機械の方で購入。複数枚買えるシステムだが、なぜか、2枚のボタンを押し、2枚分の金額を入れても、1枚分しか買えない。どうなっているのかさっぱりわからない。釈然としないが、1枚ずつ買う。パサール・セニ駅からタマン・バハギア駅までは2.1MR。

途中には大規模な住宅街があるが、終点の一つ手前まで乗ったの、降りるころはすいていた。

問題はタマン・バハギア駅に降りてからである。
タマン・バハギア駅。ついにこんなところまできてしまった。
ファティー・クラブで
チリ・クラブ

















































ロット10でデザート
これが名物、チリクラブ。力任せに叩くと身もつぶれて取りにくくなる。殻だけ割れるように、力を調整すべし。



この炒飯が5MR。これだけ,
バケツみたいな大きい容器に入れてテイクアウトしていた人もいた。




買ってきたニョニャの伝統菓子。


よくこんなに食べられるなあ
(一応言い訳すると、二人で一杯です。)




ウィンター・メロン・ティーとあるが・・・。甘い漢方茶みたいなもの。
歩道の付いていない道は、怖くてとても歩けない。基本的に歩ける道だけをたどることになる。そして、それが正解の道なのだ。だから、渡ろうとしている先の道に歩道がついているかをチェックしながら進む。

道を渡ってしばらく行くと、ショッピングセンターのような建物が見えてきた。このあたりとふんで、日本で調べたFatty Crabというお店の番地をたどってみるが、私がメモを書き間違えたらしく、該当の番地にお店が見つからない。あきらめかけたが、ショッピングセンターの周りにあるはずと一回り。ちょっと行くと、簡単に見つかった。迷わなければ、駅からも10分かからないかも。

お店には5時くらいに到着してしまったが、5時半の開店まで、席に座って待たせてくれた。赤紫のテーブルクロスがかかっている。

注文は、知人の勧め通り、炒飯とチリクラブにする。チリソースが残ったら、トーストにつけて食べるのが一般的らしく、トーストは要らないのかと聞かれるが、食べきれなさそうなので、要らないという。お店の人は、「この人、説明がわかってないな」という表情をしていた。

炒飯は、にんにくが利いていて、初めて食べる美味しさだ。油っぽくなく、自然に食が進む。

途中で、蟹が来たので、今度は蟹と格闘だ。ここで食べられる蟹は、日本で食べるタイプの足の長い高級蟹ではなく、ずんぐりむっくりしていて「Fatty Crab」と呼ばれているそうだ。はさみの部分に身が多い。チリソースは緑色っぽく、一瞬甘くて、じわっと辛い。どう考えても、蟹は手づかみで食べるしかない。手はチリソースだらけで、指に味が確実にしみていると思われる。

お皿に蟹を乗せて、添えられていた金属のハンマーでたたいたが、本気でたたけばプラスチックの皿が壊れそう・・・。みんなどうしているのか様子を見てみると、いきなりテーブルクロスの上に蟹を置いて叩きつけている。ナルホド・・・。他のテーブルからも、カニをたたく音がしてきた。もう、迷うことはない、思う存分、たたきわってやる!

辛い物が苦手な連れ合いが少ししか食べないので、あとは私が平らげ、皿に残ったチリソースも、そのままスプーンですくって、全部頂いた。帰国後、知人に報告したら、あの辛いソースをそのまま食べるって人、いない・・・・とあきれられた。

食べ終わったら、テーブルはチリソースでしみだらけになっていた。でも、そんなこたぁ、お店の人は先刻ご承知なわけで、客が帰った後は、食器を回収し、サーッとテーブルクロスを丸めて持って行く。その手際が鮮やかだ。会計をしてもらうと56.2MR。カニを食べてこの値段なら、人気あるわけだ。

ふと外を見たら、スコール。少し時間をつぶし、小ぶりになったところを外に出ると、露店がいっぱい立っていた。ニョニャのお菓子(クエ)のお店があったので、二つ選んで買って帰る。雨なので、駅までタクシーを拾えたら乗ろうかとも思ったが、歩いているうちに駅前に戻っていた。


電車でクアラルンプール中央まで乗って、駅でタクシーチケットを購入してホテルに帰る。12MR。ブキッ・ビンタン通りが近づくと交通渋滞がひどい。時間がかかるからと、ホテルの近くで降ろされた。この辺りは、毎日夕方はこんな状態のようだ。

ホテルに着いてから、まだ早いので、ロット10の中の伊勢丹の食品スーパーに行った。箱に入った、ココナッツのお菓子、豆のお菓子、それに風呂上りに飲むジュースを購入した。お菓子が妙に安い。18個入って120円くらい。お土産に配れる。

買い物の後は、デザートを食べに、隣のフードコートのコーナーに移動する。マンゴー、苺とアイスクリームにチョコのトッピング(税込で9.35MR)。口の中が冷たくなったところで、今度はコーヒー(2杯税込6.1MR)を飲んで一服。フードコートを満喫した。それでも、ホテルに戻ってしばらくしたら、お茶を入れて、買ってきたお菓子も食べた。

ついでに、ロット10の伊勢丹で買った変なジュースも飲んだ。冬瓜茶とあるが、イラストは太いきゅうりみたい。ティーといっても、紅茶がベースではないようだ。中国系の缶のお茶は、大体甘味がついていて、慣れないと奇異な味だ。

どう考えても太る。
  
2010/12/20 
ハン・トゥアの駅
ブッフェで朝食を食べ、行動計画を練る。遠出はしないので一日のんびりコースだ。

今日は、まず、クアラルンプール最古のモスクに行ってみよう。モノレールでハン・トゥアという駅まで行って、LRTスリ・ペタリン線に乗り換える。切符は通しで買えないらしい。ブキッ・ビンタン駅には切符の自販機がないので、窓口に並び、目的駅名を告げて切符を購入。1.2MR。ガイドブックのカタカナ表記の駅名が頼りだ。


ハン・トゥアで一度駅を出て、LRTの駅に進む。ハン・トゥアから、目的のマスジット・ジャメ駅までは、LRTのアンパン線も、スリ・ペタリン線と同じルートなので、どちらにも乗れる。乗り換えは少し歩くが、近くて楽だった。
また1.2MRの切符を買って、2駅乗る。

KL最古の回教寺院 
アラビアン・ナイトの世界みたいな建物。

マスジット・ジャメ駅に着いたら、モスクはどうやって行くのかな?-なんて迷うこともなく、駅のホームから、モスクの全景が見える。

国立モスクとはちがって、こちらは伝統的なアラビア風の建物だ。赤と白に重ねて組まれた塔をみて、私は、コルドバのメスキータを思い出したのだが、このモスクは、クアラルンプール最古のと言っても、実は1909年の建築。尖塔、玉ねぎ型のドーム、アーチなど、どう見てもイスラムの様式だが、イギリス人建築家がデザインしているそうだ。

  白いイスラム風のアーチが美しい 入口で、スカーフとローブを借りる。今度はスカーフとローブは一体型ではなく、別々に着用する。

観光客は中には上がれないが、外から大理石の床とアーチの柱のホールを眺めることはできる。広々して清々しく、静か。上り口に靴が数足脱いであるが、さらに中に入ってしまったのか、見える場所には人はいない。

美しいアーチを眺めながら、建物の周りをぐるりと回る。裏には庭、星形の池もある。裏側から見上げると、ドーム型の屋根が近い。


借りた化学繊維のスカーフは通気性に乏しく、結び目のあごの下が暑い。最初のうちは平気だったが次第に首とあごだけでなく頭全体が暑くなってくる。巻いているのはそろそろ限界だ。汗だくにならないうちにはずして返却したいので、散歩は切り上げ入口に戻った。

スカーフとローブを脱いでちょっと涼しくなった。スカーフは、いつ洗濯しているのか、私のかりたものも、他人の汗まみれだったのではないかとふと気になったが、まあ、お互いさまということで、忘れることにしよう。




ムルデカ・スクエア 















こんなところに、そごうが
マレーシア旗が翻るはずだが・・・風がなくてだめ



ニョニャ・クエ


お茶はいいが、マンゴ・ジュースは味がうすかった。安いから仕方ないか。
モスクから、インド人街を通って、巨大ショッピングセンターKLCCまで行き、しばらく遊んで、KLCCの双子のタワーのライトアップを見てからホテルに帰るというのが本日の予定だ。

モスクから、インド人街まで歩き始めるが、方向をしょっぱなから間違い、広い芝生の広場に行きあたる。ガイドブックで場所の確認をすると、どうやら、「ムルデカ・スクエア」というところらしい。向かいには英国統治時代の建築で、現在は最高裁として利用されているスルタン・アブドゥル・サマド・ビルが建っている。これもまた、イギリス人の手によるものだが、美しいイスラム風の建築だ。

ムルデカ・スクエアは、マレーシア独立の記念広場で、観光のコースに入れるべき場所だ。実際に、観光バスが何台か停まっている。なぜここを訪れることを予定に入れていなかったのか我ながら不可解なのだが、 迷った結果たどり着いた偶然に感謝することにした。汗を拭き拭き、芝生の上で小休止。
行く先の方向を確認して、再び歩き始める。

どうもこの町は、地図を見て予想したよりも、実際の距離が短い様に感じる。インド人街に向かっていたのだが、いつの間にか曲がる場所を通り過ぎてしまっていた。目の前に、駅が現れ、「そごう」という文字が目に入る。暑いし、一休みしようと、そごうに入ってみた。これまた予定外。

日本ではなかなかゆっくり買い物に出る時間もないし、デパートまで来た機会に売り場を見てみると、連れ合いが、ちょうど良いショルダーバッグを見つけた。もちろん日本でもあるものだが、形や大きさ、機能性のちょうど良いものに出会えるかどうかはわからないので、見つけた時に買うのが鉄則。

私はその間、最上階にフードコートがあるのをチェック。買い物の後、上がってみることにした。一口にフードコートと言っても、場所によって雰囲気が違う。庶民的な場所ではあるが、ここのものはより庶民的だ。座席スペースは広いが店の数は少な目。まだ昼飯には少し早かったのか、すいている。吹き抜けから見える下のフロアは、催し物会場のようで洋服類がバーゲンになっているらしい。そっちには平日の昼間なんでこんなに人がいるのか不思議に思ったくらい客がいた。

私たちは、おなかがすいているわけではないので、ニョニャ・クエの専門店を見つけ、クエ2種を買って食べた。レジで、希望を告げて買うのだが、品物に名前がついているわけではないので、どれがいいかと問われても答えようがない。メニューもない。しかたがないので、ショー・ケースを指さし、「黄色いのと、この緑色の」と英単語で注文する。お店の人は私の言った「イエロー」が分からなかったらしく、もう一人の女の子に「そっちのそれだよ」と教えられていた。一つ0.7MRで、大きくて安い。

2種類買っても、色が違うだけで、味は変わらなさそうと思っていたが、食べると全然違う。緑のものはたぶんパンダン・リーフで香りと色を付けたものでゼリーと外郎のようなものが二段になっている以外は説明できないが、黄色い方は、はっきりとわかるコーンの味で、コーンの粒が入っている。

もらってきたフォークが、どれもいびつに曲がっている。食品を突き刺す場合にはあまり困らないのだが、食べ心地がスムーズじゃない。

お茶とジュースを、ほかの店で買ってきた。二つで2.7MR。

インド人街 
布地屋ばっかり。


バザールの文字に心は躍る
そごうで、休憩と水分補給をしたので、インド人街の方向に引き返す。

トゥンク・アブドゥル・ラーマンという大通りを歩いていくと、道に面した店からインドっぽい音楽が流れてくるようになる。確実に近付いている実感がわく。

店は主に布・衣料を扱うところが多く、イスラム教の女性のための頭の被り物がたくさん並んでいる。頭からすっぽりかぶれば、目・鼻・口の顔の中心部だけが出る仕組みだ。伸縮性がある布で作られ、寒いときにほしいなあと思うが、不信心者が防寒のためにこれを購入したら、神様に失礼にあたると思ってやめた。


大通りから一本入って、インド人街の中心部まで来たら、イスラム教の被り物だけでなく、インド風のサリーや美しい刺繍を施した薄物の上着などの店もで多くなった。意外にも、インドの人がインドの民族衣装を着て歩いているのを見るのは少なく、ここでもたくさん歩いているという光景には出会わなかった。インド人でも、イスラム教を信奉するムスリム・インディアも多いらしい。

そうなると純粋にインドらしいものを見つけるのは難しい。絶対的に違うのは食べ物だろうと思い、こちゃこちゃした屋台の集まりに近づいてみた。もし、気にいったら、ランチはインド人街で食べたいと思っていたのだが、見かけた屋台村はかなりディープな感じだ。葉っぱの上に焼き魚がのっている。あたりが魚臭い。カレーはないのかな?中に入って座って食べるのも混んでいそうだし、観光客比率は低そうで、勇気が必要だ。

店の裏を通ると、バケツに貯めた水に、雑然とした調理場が見える。まあ、野外のフードコートはこんなものだ。これでも、衛生状態はギリギリOKなのだろう。何にせよ、舞台裏は見てはいけない。

やっぱり、フードコートより、普通のレストランの方がよさそうだと思って、通りがかった店をのぞいてみるが、今一つ決め手がない。

決心がつかないまま、目の前に見えてきたバザールに入ってみる。中近東のバザールのような異国情緒に満ちたものではなく、怪しげな雰囲気はない健全なマーケットで、通り抜けると、さらに細く長くテントが続いている。売っているものは偽ブランド品というにはあまりに似ていないバッグ、ブランドの香水らしきもの、スニーカー、サンダル、バティックの衣装、Tシャツなどの普段着と、取り留めもない品物だ。通り抜けたらもう、マスジット・ジャメの駅だった。結局、お昼はインド人街で食べず、このまま電車でKLCCに向かうことにする。

KLCC駅までは3駅で、1.2MR。地下のホームに到着すると、人の流れに沿って歩く。そのまま、KLCCというショッピングセンターにつながっているので、
KLCC、でかいぞ・・・。   
吹き抜けには、きれいなクリスマスの飾りつけ。


ワンタン・ミーとなっているが、ワンタンと麺は別。


このデザート、モチモチしている皮がおいしい。

KLCCは大変きれいで、広いショッピングセンターだ。完全に欧米化された店舗群で入っているブランドも、ヨーロッパ系のかなり高級なもの。地階では、中央広場でクリスマスのイベントをやっていて、子どもたちがサンタクロースと写真が撮れるようになっている。

・・・・マレーシアには、こんなに盛大にクリスマスの飾りつけをするほど、キリスト教徒はいないのではないのかな???お祭りだけはあやかるというのは、日本人と同様なのだろうか。マレーシアの国教はイスラム教だが、穏健派だという。イスラム教国なのに、マレーシアが観光客から親しみを持たれるのは、他宗教、他民族への寛大な扱いにもあるのだろう。

 

KLCCのショッピングセンターの部分はスリアKLCCといい、伊勢丹、パークソンと、デパートも入っている。そのまま双子のタワー、ペトロナスツインタワーの下にもつながっており、ショッピングセンターの上の階から更に上を見あげると、天井のガラスごしにタワーが見える。

タワーは、今やクアラルンプールのシンボル的存在で、外壁は鉄骨とガラスでできている。ライトアップされるとたいへん美しいというので、今日は、そのライトアップの時間まで、KLCCのショッピングセンターの中で時間をつぶそうという作戦だ。

昼食がまだだったので、シグネチャーズというフードコートに行ってみる。なぜかすごく混んでいる。他の階のレストラン街、フードコートにも行ってみたが、どこも混んでいるので、あきらめてフードコートに戻る。本当に驚くのだが、どうして平日のこの時間に、こんなにフリーの人がいるんだろう!

文句を言っても始まらないので、連れ合いに席を確保してもらって、私はぐるっとフードコートの店を見てくる。インドやタイ料理、ピザ、サブウェイのサンドイッチ、マクドナルドと色々バラエティーはあるが、なるべく現地っぽいものをと、焼きダックののったワンタン・ミー(麺)にした。二人で一皿をつついて食べる。

この後、連れ合いも、一回りして食べたいものを選びに行ったが、なかなか帰ってこない。やっぱり現地の名物料理が食べたいけど、どれもピンとこなかったと言って、最終的に、お菓子と珈琲を持って帰ってくる。甘く煮たココナッツを、薄焼きの餅の皮のようなものでくるんだお菓子で、大変美味しい。

ふと窓の外を見たら、大雨になっている。これはしばらく、フードコートで粘るしかなさそうだ。そろそろ昼時も終わり、すいてきたし、ゆっくりとコーヒーを飲んで長めのブレイクだ。

雨が上がるのを待って、外からペトロナス・ツインタワーを見ようとショッピングセンターを出る。外も歩いてみるが、しばらくしたら、雨が降り出したので、中に戻る


ショッピングセンターの屋根越しに見上げると・・・。


ペトロナス・ツインタワー88階建てで、452メートル。


ショッピングセンター側から出るとKLCC公園がある。
 
待ちに待ったライトアップ!




ニョニャ料理のスパイス
 



なんかかわいいゼリー
夕暮れまでは、長かった。

デパートもスーパーも小売店も見てきたが、これ以上行くところも見るところも考え付かない。ほしいものも特に思いつかないないので、ショッピングは、あまり興味がない。

どこか近くで夕食を食べてもいいかと思ったのだが、まだ時間も早いし、お腹もすいていない。足が疲れたので、KCLLの中の、もう一つのフードコートでお茶を飲んで時間をつぶすことにする。やることがないというのは本当につらいものだ。こんなことなら、もう少し、インド人街など他のところをゆっくり見物すればよかった。

待って待って、ようやく夜7時。ライトアップが始まった。タワーの上の方まで、キラキラと輝いて、ダイヤモンドのようだ。このタワーの夜景がきれいに見える場所は人気のデート・スポットだそうで、真下で見た後は、ホテルに戻る道すがら、何度も立ち止まっては振り返り、タワーが見えるか確認した。

KLCCからホテルまでは、電車がない。モノレールはあるのだが、KLCCから乗り込む駅まで戻るのに距離があるので、その分、帰るホテルの方向に歩いたほうがましな気がした。しばらく歩いたら、ホテルの隣のショッピングセンター、パヴィリオンの裏側に出た。

パヴィリオンの中に入った途端、又、スコールが降ってきた。今度は相当大粒の雨だ。ホテルはとなりなので帰ろうと思えば帰れるが、ついでだから地下のスーパーで買い物をすることにした。

ニョニャ料理の調味料を見つけたのでいくつか買ってみる。レンダンという料理なのだが、どんなものができるんだろう。食べてみたこともないので想像ができない。他に、マレーシアの焼き鳥、サティのレトルトのソースも買った。

スーパーの買い物を終えて、今度は地下のQ-JELLYというデザートの店でゼリーを一つ買う。面白い形のゼリーばかり売るおかしなお店だ。5MR。

パヴィリオンの1階のブティックを眺めるだけで通り過ぎ、小雨になったので、ホテルに戻った。

しばらくして、今度は、クアラルンプール1の屋台街、ジャランアローに行く。ジャラン・アローはホテルから10分たらず。ホテルの立地はとてもよかった。

ジャラン・アローで夕食 
偽のミッキーが目印


このテカリ、どーよ


人通りが多く賑やかなジャラン・アロー。夜は、車なんか通すなよ!
ジャラン・アローはブキッ・ビンタン通りの一本裏手。200メートルくらい屋台街が続く。屋台と言っても、ちゃんとお店を構えているところがほとんどで、本当の屋台はちらほら。

知人に勧められている店、黄亜華小食店に入る。ジャラン・アローの一番奥だ。チキン・レッグがおいしいと聞いたので、それを頼む。人さらいたくさん入っているようなので、注文するのを躊躇したらしたら、2本に減らしてくれた。(たぶん値段は減らしてないだろうから、サービスでもなんでもないかも?)連れ合いが食べたがっていたサティも注文。炒飯を頼んだら「ナシゴレン」ならあるとのこと。中華料理系の店だと思ったのだが・・・。

間もなく、サテーが届く。鶏、マトン、牛のミックスの串焼きで、小ぶりなので、10本入っているが楽勝で食べられる。ピーナッツの入った甘いソースをつけて食べるのが特徴だ。久々に本場で食べるサテーは、昔シンガポールで食べたサテーよりおいい気がした。

名物のチキンレッグは甘辛いタレにつけて焼いたもの。もちろんタレは秘伝だろうが、日本人には食べやすい味だ。にんにくなど使っていても、甘辛い味付けは、日本のすき焼きや煮魚のタレと似ている。美味しそうにやけている。骨があるので、こういうものは、手で食べるに限る。

ナシゴレンが来たが、これはどう見ても炒飯だった。まあ、いいか。

食べている間中、とっかえひっかえ、物売りがテーブルにやってくる。ウザったくて要らないと追っ払うが、点火時に音楽が鳴るライター、光る道具箱、誰のかわからないCDなど、いったい誰が買うんだと思うようなものを売りに回っているのがおかしい。ひそかに、今度はどんなものが出てくるかと楽しみにしてしまう。

ここでの食事は、28.7MR。内訳はレシートがないので不明だが、サテーが12.8MRだったと思う。安いと思うが、クアラルンプールでは、ジャラン・アローは観光地価格なので、このテの屋台街にしては相場が高いらしい。

食べ終わったら、ぶらぶら、ホテルに戻る。ビルのすき間からツインタワーが見えた。

チープなイイ感じ


サティ


ナシゴレン?炒飯?
2010/12/21
平麺。調理する係りが常駐していないと気付かないし、注文できない。
今日のチェックアウト時間を巡って、実は私はプチ・パニックに陥っていた。最終日は午後6時まで部屋が使えるというプランを申し込んだのに、旅行会社の旅程表の最終チェックをしたら、年末の12月20日以降の場合は、チェックアウトは正午になると書かれているではないか。夜遅いフライトなので、チェックアウトが遅いことを条件にしていたのだが・・・・。

念のため、しらばっくれてフロントに、チェックアウトタイムを聞くと、私たちの分は午後6時だとの答えだった。ほっとした。何でも聞いてみるもんだ。これで安心して、夕刻まで観光できる。


最後の朝食になって、麺を作ってもらえることを知り、注文する。初日からわかっていたら、迷わずこれにしたのに!米の平麺で、美味しかった。
天后宮  横から見ると・・・


本殿の前


天后聖母様
今日は、帰国する日なので、無理して観光はしない方針だ。

クアラルンプールで最大の仏教寺院という天后宮に行くことにして、モノレールに乗る。トゥン・サンバンタンという駅まで行く。1.6MR。

ガイドブックには、市内から車で20分と書いてあるが、大雑把な地図で見ると、最寄りのモノレール駅から歩けそうな感じがする。

詳しい地図はないが、こっちの方だろうと思われる方向に歩く。正しい方向に歩けば、そのうち、案内板が見えてくるだろう。

大きな道路に沿ってだいぶ歩いたが、道案内もない。説明書きによると、目指すところは高台に建つ大きな寺院のはずだ。平地ではないので、どこかで曲がって山の方にいかねば・・・。最初にあった大きい角からちょっと曲がってみたが、ここにも案内はない。違うようだ。もう一つ先の坂の下まで行って、表示がなかったらあきらめるかと思っていたら、観光客らしき白人がガイドブックを持って坂を降りてきた。きっと、そこまで行けば・・・と、不安は期待にかわった。

先に赤い看板が見えてきた。目指すお寺の道しるべだ。坂を登リ始める。曲がると、さらにきつめの坂が続いている。観光バスと、派手なお寺が見えてきた。建物の脇には、干支の動物の彫像を配した庭がある。

正面から入るが、天后様を祀っている本殿はさらに脇を回り込んで階段を登らねばならない。本殿には美しい女性の神様天后聖母を中心に、水尾娘娘、観音菩薩がならんでいる。女性の神様はみんな美人!きれいなお顔と旅の無事、家内安全を祈ってきた。

本殿の上の階にも登れるのでいってみる。高い位置なので屋根の上の装飾がよりよく見える。色とりどりの鮮やかな鳳凰の彫刻がついている。遠くには、ペトロナス・ツインタワーやKLタワーがみえる。

天后宮は、結婚式の写真に使われる人気スポットらしく、2組のカップルが撮影をしていた。随分若いので、モデル撮影会かと思ったが、親族もいたので本物だろう。

2階には、簡単な食事ができる店と、売店がある。観光土産も、寺院ゆかりのものも混ざっているが、さっと見るだけで帰る。来るときは迷いながらで必死だったが、帰りは道もわかっていたので余裕をもって坂を下りた。それでも、駅まで、20分かかった。

 
陳氏書院 
天井の彫刻が細かい

モノレールで一駅戻り、マハラジャレラというところで降りる。1.2MR。

ここがチャイナ・タウンにいちばん近いモノレールの駅だという。 チャイナ・タウンの南のはずれにあたるようだ。降りた駅の近くに、ガイドブックに「通好みのチャイナ・スポット」として紹介されていた寺院、陳氏書院があったので、寄ってみる。

どこが通好みなんだろう?・・・陳氏一族が代々まつられている霊廟だそうで、他人が立ち入って見学しているのも変な気がするが、ちょっとお邪魔させていただいた。入口すぐのガラス戸がとてもきれいだ。中は普通のお寺と同じで、霊廟かどうかは解説がないと判別できなかった。

中のガラス扉 
牛肉麺を食べよう 
牛肉麺はこのブース

陳氏書院をでて、少し歩こうとペタリン通りの南門が見えたので、目指して歩く。

本日の昼食は、ペタリン通りを抜けた先の、一日400杯も出るという牛肉麺のお店、麗豊牛肉麺に行くことにした。マレーシア風コーヒーショップの中の一軒と紹介されており、行ってみると、ごちゃごちゃ込み合ったフードコートだった。マレーシア風コーヒーショップって、こういうものなのか???

一歩足を踏み入れてしまったので、空いている席を一応探してみる。なさそうだな、と思っていると、こっちこっちと手招きされ、店の端っこの席に通された。メニューはおいていない。チキンライスとか麺類とか専門のブースがあるようだが、食べたい牛肉麺というのはどこで注文するのかわからない。

どうしたもんかと辺りを見回すと、席のすぐ前に、牛肉麺のブースがあった。これはありがたい。そのまま、そこにいたお兄さんに、牛肉麺を二つ注文。どこかからおばちゃんが注文を取りに来たので、コーラを注文。注文は別別の人にしたが、会計は一緒にしてもらった。14.8MR。テーブルで払う。

牛肉は大きくて一見硬そうだが、とっても柔らかい。味わいあるスープは、漢方も入っているということなのでほとんど残さず、ありがたくいただいた。サイズは中(小はない?)にしたので、量もちょうどよかった。
 
セントラル・マーケット




















ベルジャヤ・タイムズ・スクエアでカメゼリー
 
 
セントラルマーケットの正面入り口


恭和堂でお茶。ちょっと甘い。


やっぱりこれを食べなくちゃ。ポットの中身はシロップ。
牛肉麺の店から近いので、もう一度セントラルマーケットに遊びに行く。今日は、ほしいものがあったら、買い物して帰ろうと、丁寧に見て回る。

一階の正面から入った右側には、、インド、マレー、中国などのエリアに分けて民芸品が売られている。南北に一本通っている中央の通路は、小さなブースがいくつも出ており、アクセサリーや小物、チョコレートが売られていた。

マレーのチョコレート屋さんのブースで、レーズン入りのチョコレートを一つ買った。ドリアンチョコというのも買ってみようかと思ったが、ひと箱が大きかったので、美味しくなかったら困ると思ってやめた。試食できればいいのに・・・。匂いがすごいから、試食コーナーの設置は無理なのかも。

奥の方に行ったら、クッキーのような伝統的なお菓子も売っていたが、好みのものがないのと、箱が大きいのとで購入ならず。民族衣装風の衣料にはすごく興味があるが、これも買ってもしかたがないか・・・と見るだけにした。

工芸品としては、やはりすずの細工物が有名だが、いいものはお値段もいい。使い道がないし、もったいないので買わない。チョコレート以外は結局何も買わなかった。

モノレールの駅まで又歩いて、ブキットビンタン方面に戻る。一つ手前の駅にあるショッピングセンターを見て行こうと、インビで下車。1.2MR。

インビ駅直結のショッピングセンターは、ベルジャヤ・タイムズ・スクエアといって、これまた巨大。KLCCやパヴィリオンと違い、地元のブランドが中心になっており、手ごろな品が多い。なかなかオシャレで、掘り出し物がありそうな感じだ。

マレーシアでフードコートがすっかり気に入った私たちは、ここでもフードコートを目指した。ガイドブックでは「10thアベニュー・フード・コート」と書いてあったのだが、普通ありそうな地下や一階にフードコートが見当たらない。もしかして10階という意味かと思って、ずっとエスカレーターを登って行くと、10階に確かにフードコートがある。だが、時間帯が悪いのか人がほとんどいない。屋上遊園地みたいなものもあって、きっと休日に賑わうんだろう。

デザート系がほしかったが、食べたいものが見つからなかったので、下に降りる。出口の近くにあった亀ゼリーの店、恭和堂に入って、お茶を飲んだ。一杯2MR。恭和堂は香港のお店だが、KLではチャイナタウンでも2店舗見かけた。

お茶だけ飲むつもりだったが、亀ゼリーも、小さいものを一つ追加注文して二人で食べる。8MR。苦くて薬臭くて嫌いという人もいるが、私はOK。

しばらく休んで、ホテルまで一駅分を、ぶらぶら歩いて帰る。ここの一駅は概して、大した距離ではない。

 
 
〆はニョニャ料理   
ニョニャ料理の前菜によく出てくるパイ・ティー


本場のラクサ!!


これがパイナップル・ライス
ホテルに帰って、汗をかいたので、一風呂あびる。これがレイト・チェックアウトのいいところだ。買ってきたものをトランクに入れ、チェックアウトの6時まで休憩する。 

チェックアウトをしてフロントで荷物を預けてから、最後の買い物と夕食に出かける。

旅の最後の食事なので、ずっと食べたいと思っていたニョニャ料理のラクサがある店に行きたいと、ガイドブックで見たBON TONというレストランを選ぶ。ロット10の外にあるレストランで、ホテルからも近い。

オープン・エアのテラス席に着く。感じの良いウェイトレスのお姉さんが注文を取りに来る。私は迷わずニョニャ・ラクサ、連れ合いはもう一度食べたいと言っていたサテーがついているのでパイナップル・ライスというものを頼む。

前菜に、かわいいパイ・ティーという料理が出てきた。帽子のような形に焼いた皮に、刻んだ野菜とソースがのっかっている。上手に食べないと落っこちる。

ラクサは、ココナッツミルクが入ったピリ辛スープの麺。赤いがそんなに辛くない。ミルクが入って、まったりした味だ。日本ではエスニック系のレストランで食べたことはあるが、本場でラクサを食べるのは初めてだ。

パイナップル・ライスはナシゴレンにサテー、海老せん、パイナップルと野菜のサラダが盛り合わせになっている。お料理の写真を撮っていたら、ウェイトレスのお姉さんたちが写真を写してくれるという。遠慮なくお願いしたら、いい記念写真ができた。

お会計をお願いする。74.30MR。初めて普通のレストランで食べたので、そこそこいい値段だった。


帰りに、「いい旅を!」って、お姉さんたちが手を振ってくれた。

 
最後までお世話になった
ロット10

レストランはマレーシアでは
「Restoran」と書く。



半額だと思ったら、さらにもう20%引きだった。

夜のブキッ・ビンタン界隈。左のビルが、「ロット10」だ。
ツアーでは、8時に、ホテルのロビーでピックアップしてもらい、空港へ向かうことになっているので、もう少し時間がある。

最後のショッピングは、滞在中ずいぶんお世話になったロット10の地下の伊勢丹のスーパで。

本当はそんなに買うものもないのだが、売り場を回っていると、かわいいクッキーみたいなお菓子が半額になっているのを見つけた。ハート型のココナッツ入りのクッキーに、さらに小さな赤いハートの飾りがくっついている。 旅行先でまで、半額に目が行ってしまうのも悲しい習性だが、美味しそうだったので籠に入れる。それから、肉のフロス(豚肉を糸のように細くしたもの)、プロウン・ロール(小さな春巻き型の海老せん)を購入。これで買い残しはないかな?まだリンギットがちょっと残っているが・・・。


ホテルに戻って、ロビーで一休みする。荷物の詰め替えでもするかと思ったが、旅行会社の人が早めに迎えに来ていたので、そのままバスに乗る。日本人は大体早めにあつまってるからね・・・。このホテルからは私たちだけだが、もう2軒ホテルを回ってから空港に行くそうだ。

次のホテルに着いたら、突然スコールが降り始めた。ホテルのエントランスからバスまでの少しの間でもズブ濡れになりそうな勢いだ。もう一つのホテルにも立ち寄るが、まだ雷がすごい。この旅行中、私たちは偶然にも、外にいるときには間一髪でスコールにあわなかったが、夕方から夜は毎日こんな感じだった。


空港までは1時間。来た時と違って、もう帰るだけなので、わくわくする気持ちがなく、ひたすら静かに過ごす。空港ではチェックインまでしかガイドさんもつかないので、さっさとゲートに入って、また買い物だ。
 
肉骨茶の素

パイナップルタルト

 空港内の売店は、やっぱりなんでも高い。

スーパーだと、品物も、ピンからキリまであるので、肉骨茶(バクテー)の素は、16.20MRもするものは買わないだろう。結局、マレーシアでは肉骨茶をたべる機会がなかった。買って帰って、うちでつくるか・・・・。

パイナップルタルトも、これならおいしそうだというものが見つかったので買ったが、35MR。これも少し高め。組み合わせて、手持ちの外貨が0に近くなるようにと、10MRの紅茶も買った。

これで、お買い物ももうできない。旅もお終いだ。

帰国したら、たくさん買ったマレーシアのお菓子を、年末年始に食べるのが楽しみだ。
2010/12/22 
  フライトは23:35。充分遊んだので、そろそろ眠い時間だ。

眠った後で食事が出てくる。マレーシアでは中華系のご飯、ニョニャ料理に重きを置いて食べていたのだが、最後の最後の機内食で、ナシ・レマッ風のマレーっぽい飯にありついた。

成田には、朝7時過ぎに到着。
 
     




 
マレーシアで買ったもの
ココヤシのクッキー
豆、サゴ椰子のクッキー  レーズン入りチョコ  パイナップルタルト パイナップルタルト  苺のクッキー 
ニョニャ料理の調味料  調味料いろいろ  レトルトのサテーソース  白胡椒  ゼリー、粉末寒天  お菓子の粉末ミックス 
肉骨茶のもと  BOHの紅茶、白珈琲  海老春巻き  肉のフロス(糸状の肉)  肉乾 マグネット、キーホルダー 
                        
       
       
       
       
       
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