バスに戻って車窓から、メナール城ブロワの町、ショーモン城、アンボワーズ城、町をながめながら、本日もうひとつの見学地シュノンソー城に向かう。

見学の前に、シュノンソー城の少し手前にあるホテル兼レストランで昼食となる。ロゼワインをグラスでもらう。25F。鴨の入ったサラダ、白身魚のクリームソース、チョコレートケーキ・フルーツ添えというメニューだった。こっちに来て初めてフランス料理を食べた気がする。この小さいホテルは、かわいい感じで、借りたトイレもこぎれい。こんなところなら泊まってみたいと思った。

村を歩くと、つたの絡まる家々に風情がある。日本人がやっている土産物屋があり、そこでカレンダーを2つ購入。70F。
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外は今日も寒そうだ。朝はカフェ・オ・レ、パン・オ・レザンとクロワッサン。それっぽい朝食になった。

残りのラタトゥイユをつまみながら、帰りの荷造りをあらかたしてみる。最終的には明日でいいのだが、使ったワードローブの引き出しはとりあえず空にした。なんだか哀しくなる。

11時ごろに外出。新しいメトロの14番線に乗ってみようと思い立ち、ピラミデまで乗り換えながら行ってみる。ピラミデの乗り換え口は、妙にきれいな通路になっており、深いためか長いエスカレーターも備わっている。ホームはガラスで線路と隔てられ、電車が到着すると、ドアのところのガラス扉が開く仕組みだ。ピラミデからたった一駅だがマドレーヌまで乗ってみた。一番前に乗ってみたが、なるほど無人運転の電車だ。.マドレーヌの駅もとても清潔で、メトロの駅とは思えない。ここも数年後には汚くなってしまうのかな?

11月15日(月)  パリ発ツアー「ロワールの古城めぐり」

いよいよ、申し込んでおいた「ロワールの古城めぐり」のバスツアーの日。遅れてはならないと、5時過ぎに起きる。6時40分にはアパルトマンを出て、対岸のホテル・ニッコーに向かう。ほとんどお向かいなのだが、一番近い橋を渡っても、15分近くかかる。6時40分に部屋を出て、まだ暗いグルネル橋をわたる。係りのお姉さんが迎えにきていたが、ニッコーで集合するのは私一人だったので、タクシーを拾ってピラミデ近くのマイバス社まで戻ることになっていた。こんな時間にタクシーなんか来るの?と思ったら案の定なかなかつかまらない。電話してくると係りの人が私を残していってしまったのだが、こういう職業の人は携帯電話を持つべきだと思う。第一、ホテルのフロントにチップ払えばタクシーくらい呼んでくれるし・・・。ニッコーだもの、そのくらい融通してくれるよ。それでも15分位したら、係りの人は大通りでタクシーを拾って、こちらに回ってきた。マイバス社に到着したのは7時半。

早朝の出発に当たるらしくマイバスの待合室で、おにぎりとエビアン水の入った赤い紙袋を受け取る。今日のロワール行きは総勢9人らしい。一人旅の男女各1名、二人組みの女性2組、カップル1組それに私だ。添乗員は日本人男性、運転手はフランス人男性。

本日の予定は、太陽街道と呼ばれる南へ向かう高速に乗って、途中でボルドーのほうに向かうアキテーヌ街道に曲がるのだそうだ。お昼はロワールについてからだ。パリ帰着は夜7時くらいの予定となっていた。パリを抜けると、道の途中に、城のイラストがかかれた看板が、「次の角を曲がる」といった指示が書かれている看板と共に2段の標識となっており、分かりやすい。名も知らぬいくつもお城があるものだ。ロワール地方に入れば、300もの城が点在するというが、よく知られているのは10程度、さらに絞り込んで今日はそのうち2つだけを見学する。

はじめに訪れたのはシャンボール城。周囲が34キロもある広大な森の中に建てられた狩猟の時のための城だ。そのため調度品に関してはあまり気遣われておらず、見るべきものもないらしい。ただし、この城の設計にはレオナルド・ダ・ヴィンチが招かれて加わったという説があるので、要チェックだ。まず、それまでのように、他の部屋を通らなければ奥の部屋まで行かれない構造でなく、廊下を作って部屋と部屋をつなぎ、行きたい部屋に直接入れるようにした点が、ダ・ヴィンチの原案といわれている。またホールの中央には、2重の螺旋階段が設計されているが、上る人と下る人がぶつからない構造になっている。
ア・プリオリ・テのレシート
11月11日(木)   パリ到着、すぐ要るものを揃えよう

エール・フランスで早朝4時過ぎにパリに到着。ツアー仕立てになっているので、係りの日本人女性が、空港までタクシーで迎えに来てくれる。

「今日は祭日なので、空港で少し両替したほうがいいですよ」とすすめられて、キャッシュカードで1,000Fを引き出してゆく。
車の中で、「パリは初めてですか?」「いいえ」「フランス語はできるんですか?」「いえ、あんまり・・・」-これだけの会話では係りの人も心もとなさそうだ。この人は一人で大丈夫なんだろうか?と思ったに違いない。

パリ市内に入り、街の街灯が見えてくる。夜7時から朝の7時まではタクシーは割増料金だという。このお迎えはパッケージ料金に込みなので別個に払わなくていいから楽なもんだ。セーヌ左岸沿いにでてケネディー通りを走る。「もうそこが地下鉄のパッシー駅ですよ」との説明も、まだ暗いのでよく見えない。まもなく大きなアパルトマンに到着。庭の門を押し、建物の入り口の鍵を開け、さらにロビーの奥に向かう。さすがにこの時間では誰もいない。よくある旅行者専用のアパートメントだと思っていたので「なんか、本当のマンションみたいですね」と馬鹿な感想を漏らすと、「他の人は、皆さんお住まいですから・・・」ということ。私の泊まる部屋だけが、どこかの日本人の持ち家で、そこを旅行会社がアレンジして旅行者に貸しているということのようだ。なるほどね。

音を立てないように気を遣い6階の部屋へ。静かに鍵を開け、中でもひそひそ話で説明を受ける。鍵の開け方の練習と電話のかけ方を教えてもらう。係りの人が帰った後は、まだ暗いので出かけられもせず、トランクのものをワードローブに移し変える作業に入る。残念ながらこの部屋の窓からはエッフェル塔は逆方向で見えない。8時過ぎにようやく明るくなり始める。
パリの思い出を、夢でもう一度見られることを願って眠ろう。

空港で5千円をフランに変えたので、今度はフランがあまる。この消費のため、空港でカリソンやチョコレートなどのお菓子、ボージョレー・ヌーボーなど買い込み、さらに荷物がいっぱいになった。

帰りの飛行機は混んでいるようだ。席はだいぶ後ろの窓側3列の一番窓側だった。ツアーの人は大体かためて席を取られるが、後ろのほうには個人客が多いらしく、少し空きがある。丁度隣の席も空いているので、誰も来ないことをひたすら願う。真ん中の親子4人の外人がちらちらこちらを見ている。通路があるからと言って、移動してこないとは限らない。海を越えても攻め込んでくる民族かもしれないので油断はできない。出発前だが、念のため脱いだコートを隣の席に置く。もし人が来たら、どければすむことだ。

飛行機が滑走を始めた、やった、誰も来ない。「ここ、誰も来ないので席替わってもいいですか」とスチュワーデスさんに聞くと、「ええ、もうご自由に」とのこと。真ん中の席に移り、隣の席に足を伸ばす。これで3席確保できたので、横になってゆける。


19日の買い物

昼食          130F

人類博物館      35F

カレンダー、手帳   248F

食品          180F

タクシー        320F

菓子          185F

ワイン          56F

メトロでパッシーに戻ると、まだ9時半だった。ちょっと遠回りして、高級住宅街を見ながら帰る。家の灯がともり、きれいだった。

  美しいシルエットの扉

リヴォリ通りのホテルに着くと、もう知り合いのご夫婦はロビーで待っていた。チュイルリーからレアルまでメトロに乗る。

特に何が食べたいという希望もないそうなので、行き当たりばったりで探すことになる。この時間なら、予約がなくても入れるだろう。駅を出ると丁度、赤いひさしのピエ・ド・コションというブラッスリー&レストランがあったので、そこにする。
17日の買い物

メダル            12F
マリア様の像×2    420F
シール            6F

昼食             56F


回数券        55F

パン             10F

ロクシタン         222F

カジノ
サラダミックス     12..90F
チョコレート×2箱   55.00F
トマト           2.90F
おもちゃの農場    19.90F
合計      90.70F

できた、ラタトゥイユ

パッシーからメトロに乗り、乗り換えながら、今日の目的地セーブル・バビロン奇跡のメダル礼拝堂に行く。礼拝堂に入る前の事務所みたいなところに寄り、4つ入って12Fという青い色の小さなメダルを買う。

売店の修道女さんに「クリスチャンでないけど、礼拝堂に入れますか?」と聞いてみる。私の語学能力では、簡単な答えが予想される質問しかしないことが肝要だ。「どうぞ、自由に入れます」との答えをもらい、心おきなく礼拝堂のドアを押す。

礼拝堂は思っていたより広く、人がたくさんお祈りをしていた。礼拝堂の前方には、マリア様の出現の奇跡を体験し、メダルを作るようにと言われた修道女カトリーヌ・ラブレーの遺体が安置されている。遺体が腐敗していないというので、棺を見に行きたかったが、不信人者が信者の聖域を侵すようなことはできないと遠慮した。
「私のところはストュディオ・タイプの一部屋なんですよ」と話す。ここの住人ではないことを明らかにしておかないといけないと思い、「旅行者で一週間だけ借りている」とも言っておいた。「パッシーは高いでしょ?」と聞くと、「たぶん、買うのならね」とのこと。・・・ということは、この人も、借りる人のようだ。
お茶をのんで、ぼーっとすごす。外は寒そうだし、雪でも降りそうだが、10時半ごろ出かけることにする。もう日にちも残り少ないので、絶対行きたいと思っていたところを、本日中にクリアしなければならない。

部屋を出たら、お向かいの部屋に家具が運び込まれるのが見えた。おばさんがドアを開けたまま立っているので、とりあえず挨拶をする。ご近所になると思ったらしく愛想がよい。近々引っ越してくるので準備中なのだそうだ。中をうかがう様子をすると、どうぞ見て頂戴と入れてくれる。2つ部屋がある。

残飯整理

11月17日(水)   ボン・マルシェの食品館とパッシー市場、中華街でフォー

またも早く目覚め、ベッドの中でぬくぬく時間を潰す。いやあ、これは最高だ。

朝食は昨日のばさばさご飯にマシュルーム、玉ねぎ、ソーセージ、ねぎを細く切って炒め、塩コショウで味付けして、洋風チャーハンの出来上がり。あら、おいしいじゃない。
5時ごろ部屋に戻ったが、掃除の人は来ていない。今日はもう来ないだろうし、忘れたのかサボったのか知らないが、かえって面倒なので金輪際来なくていい。帰国後、旅行会社に言いつけてやる!

買ってきたばかりの修道女を早速ひとつ食べてみる。うーん、味は普通のシュークリームだ。

夕食に、長い米をたいてみる。日本の炊飯器のように中釜がない。直接水を入れるようだが、使い方が良く分からない。
モノ・プリを出た角にあるケーキ屋で、ずっと食べてみたかったお菓子「修道女」を買うことにする。数人お客さんが入っているが、意を決してドアを押す。私の前のお客さんは、望みのものがなかったのか、すぐ帰ったので、あまり待たずに注文をとってもらえた。修道女というのはシュークリームの上に小さなシューをのせたようなお菓子で、修道女の姿に似ているとか。

チョコとカフェの2種類がり、どちらも買ってゆく。「お菓子」は男性名詞だが、「修道女」となると当然女性名詞だろう。「une religieuse chocolat et une religieuse cafe, s'il vous plait.」でいいのかなあ?おまけに「修道女」という単語は私にはきわめて発音しにくい・・・。それでも「案じるより産むが易し」で、身振り手振りでお菓子をゲット。台紙にケーキをのせ包装紙でピラミッド型に包み上げ、上を紐でくくってくれる。そのまま、ぶら下げて帰れる。
 修道女 チョコとカフェの2種類
ポン・マリからイタリア広場乗換えでパッシーまで戻る。今日は部屋の清掃が入るといわれていた日で、そろそろ掃除も終わっているころだろう。メトロを降りたら、みぞれまじりの雨が降ってきた。帰ってみると、3時半だというのにまだ部屋の掃除は終わっていないようだ。午後だとは言われたが、もっと遅い時間に来るのかな。鉢合わせになると所在無いので、再びパッシーの街に買い物に出る。今度は雪になっている。

モノ・プリに行くと、ポトフのセットの隣にばかでかいナスが入ったパックがあった。見ると、ラタトゥイユ・セットとある。にんにくのかけら、ハーブのブーケ、必要な野菜がそろっている。私の生活の形態で、個別に揃えるのは無理・無駄だから、こういうセットものは便利だ。ただし、プロヴァンス料理に必須のオリーブ・オイルがない。買うとあまるので、油分はすべてマーガリンで代用している。
16日の買い物
           
ファラフェル          35F

マレ・プリュス        220F

WHY?              67F

モナスティカ        168F

モノプリ
スープドポワソン     13.80F
牛肉 一切れ       19.42F
海の幸のテリーヌ    16.90F
ポトフの素×2      26.60F 
ラタトゥイユのセット   19.90F
ポワロねぎ         15.90F
合計            112.52F 

ケーキ             22F
        
ヴォージュ広場のベンチで休憩後、セーヌに向かって歩き、修道院の生産物を売っているというモナスティカという店に行ってみた。中では修道女が3人、きゃっきゃとはしゃいでいる。修道女が外に出て騒ぐなどとは思っていなかったので、意外な光景を見た気がした。ここでは、石鹸(19F)、チョコ(43F)、焼き菓子(25F)、ろうそく(46F)、併せて168Fの買い物となった。
修道院の生産物
マレ・プリュスというサロン・ド・テを併営する雑貨屋さんが、るるぶにのっていたので、入ってみる。かわいい柄のプラスチックの柄のカトラリーがたくさんあるので、お土産にしようと何本か手に取ってみたが、良く見ると一つ55F。単独で使えるティースプーンを2本ずつに絞る。好きな友人夫妻に一組あげよう。レジに並んで220F支払う。やっぱりキッチュなくせに、ちょっと高いなあ。レジのおばさんが愛想が悪いのも気になる。るるぶに載って、日本人客がやたらに来るからって、タカビー(高飛車)な商売をしてちゃあかんよ。

同じく、るるぶに載っていた店でWHY?にも立ち寄った。こちらは実用性を低めに設定したシュールな代物もあって面白い。ビニールのランチョンマット(19F)があったので、2枚購入。アヒルちゃんが付いた石鹸(29F)も買う。
そして、紙にハンバーガーみたいに包まれたファラフェルが登場。発酵させずに焼いた中近東のパン、ピタパンの間に、小さいコロッケみたいなものがが4、5個と、紫キャベツ、胡瓜の千切りが入ってインド料理に通じるようなスパイスの効いたドレッシングがかかっている。なるほどこれがファラフェルというものか。コロッケが口の中でもそもそした。エジプトには豆のコロッケ「ターメイヤ」というものがあると聞いたことがあるが、それに近いのではないかと思った。ノーマルでなく、揚げナスも入れてもらえばよかった。期待していたほどおいしいわけではなかったが、とにかく一度食べてみたかったので満足だ。
メトロでサン・ポールまでゆき、マレ地区の散策をする。目的のユダヤ人街・ロジェ通りに行き着いたので、昼食のファラフェルというユダヤのファーストフードを食べられる店を探す。ユダヤの帽子や宗教グッズを売る店があり、見たくてうずうずするが、ユダヤ人にとって神聖なものであり遊び半分というのは申し訳ない。ウィンドー越しに、こっそり楽しむことにした。

昼食は、緑色の壁のファラフェル屋さんに入る。持ち帰りだと22Fだが中で食べると35Fだという。ずいぶん違うが座って食べることにする。「ファラフェル・ノルマル」と「ネクチュール・ディスラエル」(オレンジジュース)を注文。からーんとプラスチックの皿、フォークが置かれ、オレンジ・ジュースが来る。
11月16日(火)   マレ地区で買い物、ファラフェルを食べる

もう旅も後半戦。0時過ぎまで起きていたのに、今朝は5時に目覚めてしまう。バスルームの水の止まりが悪く、音がするのが気になる。強く締めなおして7時すぎまで眠る。朝食はトルテリーニャの残りをゆでて、昨夜つくったトマトソースをかけて食べる。結構量があってお腹がいっぱいだ。
向かいのセフォラという化粧品のスーパマーケットに行く。店内は黒一色でまとめられファッショナブルなので、ガイドブックではスーパーマーケットとあったが、そんなチープな感じはしない。値段はオリジナルの手ごろなものから、高級ブランド化粧品までずらりと並んでいる。私は化粧品の値段を知らないので、価格が一般より安いのかどうかは分からないが、買いやすいことは確かだ。ここではオリジナルのセフォラ製のマニキュア19Fを4本買ってお土産にすることにした。

パスタで朝食

メテオ(天気予報)によると今日は寒いらしい。パリの最低気温は氷点下。部屋の前のダスターシュートにゴミを捨てる。初日に使い方は聞いておいたが、燃えるゴミも燃えないゴミもすべていっしょに放り込むという。奥に詰まってるけどだいじょうぶなのかなあ。びんとかペットボトルとか、リサイクルゴミは、街中にゴミのボックスがあるのだが・・・

シャンゼリゼに出てシティーバンクで出金。レートは1F=17.264円と、昨年の22円くらいだったことを思い出すと得した感じだ。
19:15、パリに到着し解散。一人旅同士の男女はこのあと一緒に食事ときまったようだ。ほかはグループで来ているので、楽しそうに夕食のレストランを相談していた。残念ながら私は誘ってもらえなかったので、一人で部屋に戻って、朝もらったおにぎりでも食べる。パリパリおむすびという名前だったが、水分が多すぎ。

トマトを刻んでトマトソースを作ったが結局食べなかった
夕暮れのヤドリギのシルエット、ガイドさんの説明によると「立っているしか能のないプラタナス」の並木、「美しい以外は何の役にも立たないロワール川」を眺めながら、大街道を走る。それなりに長い道のりだ。帰途は眠る人も多い。
5人目はデュパン夫人で、ルソーと恋愛関係にあった。サロンを開き近隣の人々にも優しく評判がよかったため、フランス革命時は民衆がこの城と持ち主を守ってくれたという。最後はちょっといい話だ。

シュノンソー城
の台所は特にきれいに整えられていて、どこを写しても絵葉書になりそう。壁にかけられた銅のお鍋はピカピカに磨かれアクセサリーのようだ。確かにこの城は外見も中も、女の人が住んでいたお城というイメージである。逆に要塞としての役割は全く持っていない。川の上に建つ美しいアーチの足を持つ城をバックに、みんな、写真を撮る時間だ。添乗員の人に頼んで、私もとってもらう。二つの城を見た後はバスでパリにむかう。



ルイーズの部屋
シュノンソーの敷地は広いが、城は比較的小規模。最初の持ち主の奥方・カトリーヌさんが、あまり大きくない使いやすい城が欲しいとご主人にねだった結果なのだそうだ。国から借金して建てたがご主人は戦死、カトリーヌはこの城をフランソワ1世に引き取ってもらった。その子どもアンリ2世が愛人のディアーヌ・ド・ポワチエにこれを与えたことは有名な話だ。王の寵愛を受けたディアーヌだが、この美しい城は、王の死後、王妃カトリーヌ・ド・メディチのショーモン城と交換させられた。カトリーヌの交換条件は屈辱的なもので、シュノンソー城ほどの魅力のない城に、ディアーヌはあまり住まなかったそうだ。

4人目の女主人はルイーズ・ド・ロレーヌで、夫アンリ3世が暗殺された後は喪に服し、修道女のような祈りと信仰の生活を送ったという。習慣とはいえ、敬虔で貞淑な女性もいたのだと少々驚いた。3階には彼女の、すぐそれと分かるモノトーンの部屋が残っている。窓からの光を受けて、静けさに沈んでゆくような部屋には、陰鬱さより、真夏の木陰のような落ち着いた感じがしたのが救いだった。薄幸の王妃が安らかな眠りにつけたことを願う。
  シュノンソー城の入場券 35F

城の設計図
実際にダ・ヴィンチがフランソワ1世に招聘され、この地方に滞在したのも時期的に一致している。そういえばイタリア人の彼が没したのはこのロワールの地だ。

添乗員が付いているというのはいいものだ。しかもこの人の説明は、割とこちらのツボをついてくる。
     シャンボール城の入場券  25F
国立図書館にダ・ヴィンチの4重螺旋階段のデザインが残っているというので、彼の作という説が有力なのだそうだ。

二重螺旋階段
買ってきた材料でポトフを作る。にんじんが細すぎて、皮をむくのも面倒だ。そのまま鍋に入れちゃえ。大好きなアラブ風のウィンナー・ソーセージも入れよう。外国では、ハムだのソーセージだのがおいしいので、楽しみだ。あとは煮るだけ。ついでにデザート用に洋ナシを赤ワインで煮てみた。
ポン・ヌフを渡り、サンミシェルに戻る。チュニジア料理店シェ・アマディに入り、昼食とする。ひき肉のブリック16Fと鶏のクスクス49F、ミントティー9Fで74F。75F払って出てくる。

クスクスは半分ほど食べた。鶏と豆は残したが、スープは全部かけて食べた。お腹が一杯だ。メトロに乗って帰る。

しばらく休憩後、セーヌ川の中ノ島みたいになっている白鳥の散歩道に出てみる。寒いのでコートを着て出直し、今度はパッシーの町を散歩する。パッシーには、ギマールが作ったアールヌーボー様式の家がある。美しい曲線でデザインされた鉄の扉に「扉は閉めてください」と書いたベニヤ板がくっついているので、絵にならない。実際に住む人にとっては芸術性より実際的であることのほうが大事なのだろうが、なんだか惜しい。

パッシー市場」という矢印の方にいってみると、肉屋、魚屋、八百屋などが集まった市場がある。すぐ脇の道は車が通行できない細い道で、庶民的な商店街。メインストリートに出て、ワイン1本、トマト3個、洋ナシ2個、アーティチョーク1つを購入。スーパーのモノプリで、シャンプー、ポトフセットを買う。帰りに花屋でバラを一本買った。20F。これが一番高いかも。
 安いワインの可愛いエチケット
絵ごころがあれば描きたいもんだ

本格的に料理を毎日するのならちょっと大変そうだ。やはりこういったアパルトマンのストュディオ・タイプというのは、旅行者か単身者向きという感じである。

靴をずっと履いているのは疲れるので、スリッパが欲しい。明日買わなくては。

独立型キッチン

ペイザンヌ

ひとやすみしたら夕食の用意。キッチンは独立していて、充分広い。

羊の肉をポアレにし、マーガリンでいためたマシュルームと玉ねぎを付け合せにしようと野菜を切り始めたが、塩コショウがない。そういえば、砂糖もない。基本的なものを買ってないではないか!仕方なく、ハーブ入りの調味料の塩分を頼ることにする。

鍋はあるが、ふたがない。炊飯器のふたで代用しよう。ガスレンジは手前と奥で縦に並んでいるので使いにくい。
パッシー駅からメトロ6号線のナシオン行きにのり、イタリー広場で5号線に乗り換えオーステルリッツ駅で下車。博物館は植物園内にあるようなので行ってみると、入り口を少し入ったところに古風な建物があり、その前には恐竜の骨のレプリカがたっている。ココだなと思い入ってみる。

入場料は30F。窓口のすぐ脇のガラスのドアごしに、すごい光景が見える。原始人を想定しているのか、半分ミイラみたいな人間の模型が手を上げて、マンモスや恐竜の骸骨を後ろに引き連れて、こちらに向かって走ってくるように見える。この骸骨の行進は壮観でぜひ人にも見せたいのだが、くどいほど写真を撮ってはいけないと注意書きが貼ってあり、何も記録することはできなかった。

パッシーに降りてから、帰りのバス代がかかるからと思い100F引き出しておく。

旅行会社の人が、部屋の明け渡しに来たのは7時半過ぎ。しかし、部屋の中のチェックもしないで、鍵だけ受け取ると、「行きましょう」という。「備品のチェックしないんですか?」ときくと「だって、何も壊してないでしょ?」といわれる。そりゃ、壊しはしないけど・・・。

旅行会社のお姉さんはフランス人だが日本語がぺらぺらで、部屋を出たら、タクシー乗り場まで一緒に荷物を運んでくれた。途中で「どこに行きましたか?」と聞かれる。「ほとんどパリに・・・、あ、ロワールの古城めぐりに行きました。」「美術館は?」「・・・、自然史博物館と人類博物館に・・・」「・・・・」。たぶん、お姉さんはルーブルとかオルセーとかめぐってきただろうと期待していたんだろうなあ。だから話が途切れた。

「フランス語できないと、説明書きもわからないでしょう。」「はあ、でも、辞書、持っているので・・・」「・・・・」。辞書だけでわかりゃしないよと思っているだろうが、まさにその通り。他国の言語はそんな甘いもんじゃない。

これだけの会話で、「この人何しに来たの?」と思ったようだ。はじめにパリの空港に迎えに来た旅行社の人と彼女が話す機会があれば、「変な旅行者だったよね」いうことで意見が一致するだろう。面倒がらずに、「パリは、はじめてじゃなくて、いくつか美術館もまわったことがあるので、今度は今まで行ってみたことのないところに絞りました。」と説明したほうが、不審には思われなかっただろう。

最初は、タクシーで凱旋門まで行ってもらい、そこから空港行きのバスに乗り換えるつもりだったが、乗っているうちにめんどうくさくなった。タクシーの運転手は気さくそうなオバサンだったので、「空港まで行ってもらうといくらかかりますか」と聞いてみる。「200Fくらいだね。」「250Fあるけど大丈夫かな」「ああ、大丈夫だね。バスで乗り換えるのは大変だよ、荷物も大きいし・・・」「じゃあ、空港までいってください」

ところが途中でラッシュにあい、進まない。「あれはサッカーのワールドカップのスタジアムですよ。」なんて説明してくれたりするが、所持金が少ない私は気が気じゃない。結局空港に着いたら270F。空港内の銀行に行ってくるので待っていてもらう。結局305Fかかり、チップ混ぜて320F払う。

11月19日(金)    人類博物館見学、帰国前に食べたいタルタル・ステーキ

とうとうこの日が来てしまった。10日くらいだが、長かった気もする。だいぶ、のんびりもした。いや、短かったか・・・。いずれにしても今夜ここを発つ。

残りのクロワッサン、スープ、洋ナシ、サラダなど、ぱくついて朝食とする。一人だと食材もなくならないもんだ。トランクの荷造りをしてから、11時ごろ最後の昼食をとろうと部屋をでる。

散歩がてら、ビル・アケム橋を渡り、エッフェル塔経由でトロカデロまで行く。エッフェル塔のカウント文字は「2000年まであと43日」に減っている。

 気ままなパリのアパルトマン生活
クロワッサンが男性名詞だったかどうか忘れた。でも指を立てれば通じるさ。それも嫌なら2つ買えばいいさ。
13日の買い物
レアルの服飾雑貨店(左)
 靴                 199F
 Tシャツ               79F
 スカーフ              59F
 スカーフ              59F
 スカーフ              69F
 手袋                49F
 カットソー            299F

 昼食                75F

モノプリ(上)
 リンスインシャンプー     10.90F

 ポトフセット          12.90F

 ワイン               28F
 トマト、アルティショー、洋梨 24.10F

 バラ1本               20F
ある日、ひとりだけで10日間、パリに脱出することを決めた。選んだ滞在先はパッシーのアパルトマン「パッシー・ケネディー」。ホテルの部屋の暗さは、一人のときは嫌だからだ。

  今回の旅の目標は、
      @今まで行った美術館へは行かないこと
      A昼ごはんは外食・夜は自炊
      Bのんびり過ごすこと

トロカデロから最後のショッピングにメトロに乗ってシテまで行く。シテからサンルイ島に渡り、レピスリーという食材店でお土産を買う。フォアグラのパテを2缶買う。1缶90F。

サンルイの通りで、カレンダーやメモ帳なども購入し、248F。


ポン・マリまで出てイタリー広場で乗り換えて、パッシーへ。遠回りだがすいているだろうと思ったら、まだ4時過ぎなのに混雑している。モンパルナスですくまで座れなかった。

3階のテーブルに通される。室内も赤い椅子でゴージャスに見える。
アペリティフはキール・ア・ラ・メゾン。普通、キールはカシスと白ワインだが、赤ワインを使っているのか、色が赤い。グラスのまわりに塩でなく砂糖が付いていた。さっぱりしておいしい。

食事は、お奨めのコース228Fというのがあるので全員それにする。前菜のハムとキャベツ入りのテリーヌは、中心にフォアグラのパテが入っている。とてもリッチな味だ。ボジョレーヌーボーを頼んで飲むと、さらに幸福な気持ちになる。ひとりだと1本空けられないけど、3人もいれば、軽いボジョレーなら楽勝だ。

メインはサーモンステーキだが、火の通し方が程よく、添え物のオニオンフライもおいしい。セップ茸も味わい深く、すごくおいしかった。デザートはりんごのブラマンジェ。トータルでもすごくよい食事だった。

やっぱりご馳走になってしまったので、持ってきたラデュレのお菓子を奥様に渡す。ラデュレはご存じなかったが、喜んでいただけたようだ。パリのカフェでは、アンジェリーナに行きたいと言っていたので、ホテルのすぐ近くのはずと地図を見せると、「絶対行く!」とのこと。

旅行の話や音楽の話など、とても楽しい話題であっという間に過ぎた、素敵な夕食だった。
マドレーヌ寺院に入ってみる。何回かパリに来ているものの、入ったのは初めて。ずいぶんと大きな建物だ。出入り口近くの売店で、キーホルダーとカードを買う。マリア様やキリスト像の付いたグッズに思わず手が出る。

マドレーヌ寺院の前のTOTOという布地を売っている店に入ってみる。こんなよい場所であるが、売っているものは安い。丸いプロヴァンス柄のテーブルクロスが89Fとなっているので、またお土産用に買ってしまった。色合いも明るくて、いい感じ。

道を渡って、今度はラデュレに入る。大好きなマカロンを買うが、これは今日会う人へのおみやげだ。いくつから箱に入れてくれるのか聞くと、7個からだというので取り混ぜて7個購入。昨日の電話では、おごってくれるといっていたので、せめてものお返しだ。ついでに自分用にもう20個かって205.20F。カードで払う。

マドレーヌからコンコルドまで歩いて、メトロに乗って帰る。2時少し前だ。所持金は小銭ばかりになり、かき集めても120F程度しかない。心もとないので外食は止めて、部屋で残り物の始末をすることにした。

地下の大きなスーパー、カジノで、これから食べるトマトやお土産用のチョコレート、おもちゃなどを買う。

部屋に戻って5時半。昨日買ってきたラタトゥイユセットで夕食を作る。ナス、ピーマンは大きいが、玉ねぎトマトは小さい。使い残した玉ねぎとズッキーニも足して、バジル調味料も補って煮込んで出来上がり。

調理中に、同じ時期に旅をして昨日パリに着いたという会社の先輩から電話があった。事前に、予定があえばパリで食事でもしましょうといって電話番号を教えておいたのだが、本当に声をかけてくれるとは思わなかった。ということで翌日は外食に決定。もうじき帰る私は、今日中に色々残飯整理をしなければならない。

買ってきたテリーヌ、サラダ、ワイン一杯を加えての夕食となる。ラタトゥイユもたくさんあるが、かなり善戦した。

ラタトゥイユのセット

肉は焼くだけ、スープは温めるだけ

とりあえずは適当に水を入れてスイッチをONにする。ほんの20分くらいで炊飯完了、水が多すぎると思ったが、焼き上がりはパサパサだった。

8時ごろ、牛肉をフライパンで焼いて、パックの魚のスープを温めて食事にする。
手袋はすぐ使うからと言って、そのままもらう。はめているうちに、指が黒くなっていた。手袋をはずした時、何が起こったかわからなかった。まさかこんなに簡単に色が落ちるとは!靴もためし履きしたりサイズを出してもらったりしたので、なんとなく履き心地はいまひとつだが、手間を取らせたのが申し訳ない気がして買ってしまう。うーん、私は買い物に向いていない。

外に出てセーヌに向かって歩く。庶民のデパート・サマリテーヌの前の露店で、タオル地のスリッパを発見。風呂上りにのみ使うようで、バスタオルと一緒に売っていた。こちらの文化では、靴を家の中でも履いているので、スリッパというものはあまり見つからない。この際何でもいいから買ってゆこう。
12日の買い物

カジノ
オレンジジュース    9.75F
シャワージェル    11.90F
米             6.20F
角砂糖          9.80F
トルテリーニ      23.00F
ドレッシング酢     8.15F
サラダミックス     14.50F
ポトフの素 8.65×3  25.95F
塩コショウセット    16.50F
ヨーグルト        7.40F
合計      133.15F


テレカ           100F

タオル            25F

テーブルクロス2枚   347F


昼食            131F


ツアー代金        890F
食べるものはない。飲むものも、もちろんない。9時ごろ食べ物を探そうと部屋を出る。パッシーの商店街があるはずだから、その方向に歩いてみるが、しばらくなにもない。休日はスーパーも休む国である。本日は、くいっぱぐれたかと思っていたところ、あいている八百屋を発見。果物めがけて曲がってみるとパッシー通りに出た。その先には、おお、なんと、あきらめていたスーパーマーケットのモノプリがあいているではないか!早速買い出しだ。

普段は紅茶党の私も、パリではカフェオレでも飲んでみようじゃないのと思って、コーヒーもフィルターも買ってきたので部屋に帰ってコーヒーを淹れる。ところが久しぶりだから、粉の分量が分からない・・・。

パンがないので、ふたたび町に出る。市立美術館のミュゼグッズを買いに行ったが、面白いものが見つからず、そのままシャンゼリゼに出てマーガリン、マシュルーム(30.6F)とノート(7.8F)を買う。パッシー通りに戻ってクロワッサンとぺイザンヌというりんごのパイ(併せて20.4F)を買う。さらに個人商店の八百屋でクルジエット1本、玉ねぎ2玉(19.8F)を買った。歩き疲れたし、雨が降ってきたので部屋に帰り、紅茶とペイザンヌでお昼にする。もう4時だ。


パッシー商店街

さて部屋に戻ってもすることはない。パッシーの商店街に繰り出す。

今日は屋内のマルシェに入ってみる。入口は四方八方にあるが、厚いビニールを2枚、上からつるしたものがドア代わり。押し分けてはいる感じだ。

パン屋さんでクロワッサンとパン・オ・レザンをひとつずつ買う。10F。魚屋は冷やかしだけ。丸ごと横たわっているので、どうやって買っていいかわからない。切ってくれるように頼むのだろうが、面倒くさい。必要なら、スーパーで買うのが楽そうだ。
前回の旅行の残りのメトロの回数券を使い切ったので、新たに10枚買う。55F。そのままメトロに乗って部屋に帰る。

アパルトマンの入口でマルチーズを芝生で遊ばせているご婦人がいた。東洋人と話すのもいやだろうと足早に通り過ぎたが、すぐ後ろに追いつかれてしまったので、「こんばんは」とご挨拶する。犬の名前を聞くと「インディアナ」だという。ぺろぺろと顔をなめてきてかわいい。犬と遊べただけでも声をかけてよかったなあと思う。マダムはエレベーターの4階で「ボンヌ・ソワレー!」といって降りていった。挨拶ひとつするだけでも、パリに住んでいるような気になれるじゃないか!

このあやしい味は癖になる

指のように細いにんじんも・・・


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      ちょこっとお土産編

奇跡のメダル礼拝堂の
マリア様の像
奇跡のメダル礼拝堂の
メダル
セフォラのオリジナルの
ネイル・マニキュア
ロクシタンのシアバターハンド・・クリームや香水 Why?で買った
アヒルちゃんつき石鹸
名前を書いて、持ち物に
貼るカード
プラスチックの柄が
かわいいスプーン
自然史博物館、シマウマの絵のパンいれ 自然史博物館のマグ、
リネングッズ
「農場」という動物
フィギュアのおもちゃ

レシート和訳等

今回は、けろちゃんと一緒

ほたてのテリーヌのサラダ、ポワローとカマンベールチーズ入りミルクリゾットのラタトゥイユ添えの二品だ。

セーヌを眺めながらの昼食は、それが残り物であることも忘れさせてくれる。もうすぐこの風景ともお別れだ。食事を終えたら、鍋を洗って、台所の片づけをしよう。

3時過ぎに今日会おうとしている人から電話があり、飛行機が遅れて今パリの空港に着いたという。晩ご飯を一緒に食べようということで、ホテルからまた電話をくれるということになった。

特にやることもないのでのんびり休み、残っていた洋なしをむいて食べた。

5時近くになって、待ち人がホテルに到着したという電話をくれる。6時にホテルまで迎えに行くことになったので、ちょっと早いが出かける。おごってくれるとはいわれたが、ほとんど現金がなかったので、途中でお金を引き出してゆく。
城内の調度品はたいしたものはないが、フランソワ1世の私室の壁やドアには、彼の頭文字「F」とシンボルにしていた「サラマンダー(実は火を噴く「竜」でなく「オオサンショウウオ」なのだそうだ)」のフランソワ一世様式の装飾がある。

テラスからは、半円形のステージのようにしつらえた敷地の向こうに、森が広がっているのが見える。男達が狩猟から帰ると、そのステージで獲物を解き放ち、テラスで見ているご婦人方やお客様を前に、最後に止めを刺して成果を披露するのだそうだ。ちょっと残酷。

外観は一部修復中で、また南側に回って城全体を見られなかったのは残念。時間が余りないので絵葉書だけ買う。3枚12F。ミュージアム・ショップだったので、ぐっと来るものもあったのだが、時間がないので余り見られなかった。

ライトアップされたエッフェル塔

11日の買い物

モノプリ
水 1.5L          3.15F
牛乳            5.30F
石鹸            3.70F
サラミ           11.50F
羊カット          11.69F
コーヒー          8.75F
プロバンス風調味料  10.50F
バジル入り調味料   14.70F
カマンベールチーズ  11.90F
ソーセージ        15.31F
ティーバッグ        8.45F
コーヒーフィルター    5.70F

合計       110.65F

マーガリン+マシュルーム   
               30.60F
ノート            7.80F
パン            20.40F
野菜            19.80F
ファラフェル

マルシェの後は、車の通らない裏道の商店街を歩く。クリーニング屋とか地元のスーパとか日用雑貨や等普段の生活が見られるような気取りのない店が続く。パッシープラザというショッピングセンターに入ってロクシタンでちょっとしたお土産を買う。あれこれあわせて222Fだった。

とにかく煮ればよい

4時半に目が覚めてしまう。
朝食は残っていたマシュルームとトルテリーニャのスープ、ソーセージ1枚、チーズひとかけら、ヨーグルト1パック。それに、温めようとして電子レンジに入れたら、とんでもないことになってしまったクロワッサン。バターが多いせいもあってか、がちがちに揚がってしまった。とても硬くて食べられたモンじゃない。スープにつけたりカフェオレにつけたりしたものの、食べにくいこと、この上ない。かじるとすごい音が出る。

お肉だから、ワインも飲んじゃえ

スーパーでの買い物を冷蔵庫に収め、セーヌ河岸の散歩がてら「2000年まであと50日」という、エッフェル塔の電飾を見に出かける。

昼食のキッシュのおかげで、おなかがすかない。本日の夕食は野菜サラダだ。袋を開けてさっと洗うだけ。サラダも、全部は食べきれない。

6時半に起きる。朝食には、お湯を沸かし、コーヒーをいれ、クロワッサンとチーズ、サラミソーセージを食べる。早朝は放送をしていなかったが、8時ごろTVをつけたら何かやっていた。

本日の目的はジュンク堂書店で日本にかけるための割安テレカを買いに、オペラ付近に出ること。6番線のメトロに乗ってエトワールで乗り換えパレ・ロワイヤルにでる。パレ・ロワイヤルの中庭を通り抜けてジュンク堂書店へ。テレカを日本語で購入した。100F。

パリっぽい朝食?

11月18日(木)   最後の夜は外食!

けろちゃんと、パリを離れるのを惜しむ

18日の買い物

キーホルダー      35F
カード           2.5F

テーブルクロス     89F

ラデュレ        205.20F

トロカデロの正面の階段は工事中で上れなくなっているので、脇の公園のほうを回って行く。トロカデロシャイヨー宮の間から、エッフェル塔が見えるはずだが、ここも工事中で金網にベニヤ板が張ってある。良く見ると、エッフェル塔が正面に見えるところだけは、板がはずされている。観光客のための措置なのか、みんな、ここから写真を撮っている。

 ビル・アケム橋をわたる

奇跡のマリア様像
バラ園もある
木々はそろそろ冬枯れの季節だが、園内には、まだ花もある。たて列にダリア、横列にバラが配置され、ポツポツ咲いている。

「カフェ・オ・レ・シュクル」「赤い鼻」など面白い名前のダリア、「カロリーヌ・ド・モナコ」、「オーギュスト・ルノアール」といった人名のバラ、各木の近くに名札が付いているので、見ながら歩くと面白い。
14日の買い物

博物館入館料    30F
             40F
博物館絵葉書     5F
博物館グッズ    534F

お茶          20F

カード・文具類   400F

今日は、まともに昼食を食べていないので、普通に夕食が食べられそうだ。

朝のポトフに米、食べきれない生野菜、赤ワインも加えて煮る。ほかにはサラダとアルティショー。アルティショーは煮ても焼いても食えない。かなり長時間ゆでたが、一枚ずつ葉をむしってドレッシングをつけながら実の厚い部分だけ歯でそぎ取りながら食べている感じだ。あとは、かじってポイ。それが味わい深いと言われても、あんまり食べた気がしない。

デザートは、やはり昨日作っておいた洋ナシのワイン煮だ。


美しいカード類(実はイタリア製)

9時過ぎに出発し、地下鉄でレアルに出る。レアルのショッピングセンターで手袋、Tシャツ、カットソー、靴、お土産にちょっとしたスカーフをとりまぜて買う。
15日の買い物

グラスワイン          25F

シャンボール城絵葉書  12F

カレンダー          70F

トロカデロシャイヨー宮の中にある人類博物館に入ってみる。入場料は35F。

はじめはサルの模型があり、サルからヒトへの変遷の図を頭蓋骨と共に展示している。その後は、世界各地の人々の生活を見せるコーナーが続く。

アフリカの民族のカラフルな衣装、馬にかぶらせる布、木でできた玉座などの興味深い。次はイスラム圏、北極圏、という感じで展開してゆく。もちろんアジアの中には日本もある。ガラスケースの中には、畳の上に、ザルそば、おにぎり、囲炉裏には鉄瓶などが置かれている。今は、このような暮らしは標準ではないけれど、見ていてなかなか面白いと思った。そのうち、時代の変化を追いきれず、また世界の生活が画一化、均一化してきているので、「一昔前の世界各地の民族の暮らし」と銘打たないとダメかもしれない。

太古の人類史のコーナー

カネかけてない入場券

結局、おなかがすかないので、作った食事は食べず、残りのサラダミックスにトマトと玉ねぎを足して、チーズと買ってきたワインで簡単に済ませる。
「皆さん、これ全部食べるんですか」とまぬけな質問をしてみるが、当然「そうよ」という答えが返ってくる。確かに向いの席の若いお姉さんも、痩せているのに全部たいらげた後、デザートのタルトを食べていた。

時間をかけて戦ったがわずかに及ばず、店のお姉さんに「大きすぎて」と残ってしまった言い訳をしながら、お茶を注文する。茶漉しが竹でできていて素敵だ。白いシンプルなカップやポットもいい。紅茶でほっと一息。

3時を過ぎるころには、店がすいてきたので、おじさんが伝票の整理を始めた。私も、お会計を頼む。キッシュ85F、シトロンプレス20F、紅茶26Fで合計131F。決して安くはないが、いい気持ちでゆっくり休めたから良しとしよう・・・。歩き疲れた足もひと心地ついた。

パレロワイヤルを通り抜け、メトロで一回部屋に帰り、また買い物。今度は近くのパッシーカジノへ出張る。塩・胡椒、砂糖、ドレッシング、野菜サラダのミックスを買ってくる。
オペラあたりを散策のあと、ギャルリー・ヴィヴィエンヌという美しいパッサージュにあるア・プリオリ・テというサロン・ド・テに行く。英国風のものを勝手に思い描いていたが、アジアっぽくナチュラルな内装だ。柳を編んだような椅子の背、アジアの子どものモノクロ写真、黒地に中国柄のお茶の缶など、すっかりアジアの雰囲気だ。メニューには中国茶もある。

遅めの昼食はサーモンのキッシュ。出てきたのは90度近くにカットされた、かなり大きい一切れだ。サラダも少々のっている。隣に座っていたオバサマ2人も、それを食べたらしく、大きさに苦戦を強いられている私を見て、「おいしい?」とたずねてくる。おいしいにはおいしいので、「おいしい、でも・・・」と口ごもると、「とても大きい?」と聞いてくる。

すぐそばのマイバス社に寄って、現地発ツアーの「ロワールの古城めぐり」に申し込む。890Fで、昼食もつく。当日の15日は朝7時にホテル・ニッコーでピックアップしてもらうことにする。らくちん。

オペラ近くのモノプリで、ミニタオルを買った。何でこんなのが25Fもするんだろうと驚いた。スーパーなのに・・・。ギャルリー・ラファイエットプランタンと有名デパートを2軒ひやかす。早くもクリスマスのディスプレーになっている。

サンラザール駅から東方面にむかうと、リネンを売る店が多い。丸いテーブルクロスを購入。159Fだ。2枚買って鍋つかみもひとつ買う。併せて347Fになった。

バスジェルを開けて、お風呂に入る。浴槽は長細い。寝ようと時計を見たら11時半だった。

日本に電話する。はじめはテレカの使い方が分からない。どっかにさしこむのかなあ・・・? いやそうじゃない。

説明書を読む。書いてある番号にまずかけて、その後電話の案内に従って、カードに書いてある暗証番号、日本の国コード、局番、普通に番号をうち込めばよい。デザインはあやしいが、テレカルトよりかなりお得な感じがする。アジアカードというのだから、電話のガイダンスに、日本語も選ばせて欲しいが・・・。
 いまどき色落ちする仰天手袋

羊のポワレで夕食

オレンジジュースを飲んで、11時ごろに風呂に入る。バスジェルが残ってしまったから風呂掃除がてら流してゆこう。

期間限定のお奨めメニュー


ボジョレーも出始めた

ミュージアム・グッズを見にショップに戻り、買いまくる。動物のパレードの柄のマグカップに、地球が出てくる立体絵本、ミュージアムやその展示物の解説書、きれいな草木染めの布ナプキンなど、しめて534F。

博物館を出ると、もう公園もおしまいだ。公園の出口に向かうと目の前にモスケ(モスク)が見える。回教寺院の建物だが、中庭にはティーサロンもある。よし、ここでお茶にしよう。
しばらく少し離れてみていると、人間の心理なのか、やっぱり他の人も鏡を覗き込んでしまうようだ。孫を連れてきたおじいさんが早速ひっかかって笑っていたが、女の人は単純に笑えないようで、察知して鏡に近づかない人もいる。

1階下に下りると、鳥は空を飛んでいるようにつるされて展示されている。ゴクラクチョウは本当にパラダイスをあらわす言葉で呼ばれているようだ。表示の札を見るのも面白い。

1階の動物のパレード中のキリンの子どもが、上階の展示室を首を伸ばして覗いているのも洒落た趣向だ。
あやうく肝心なものを見逃すところだったと、早速入場券を買って、さっき通り過ぎた映画館みたいな入口に入る。中は照明が抑えられている。1階にあがる・・・と、これこそ雑誌で見た、白骨ではなく剥製のパレードの光景だ。

ここでは、象や、ニョキッと長い首を伸ばしたキリン親子、シマウマなどが、広いフロアを斜めに横切っている。
11月14日(日) 骨と剥製見学、アラブ風のティー・タイム

雨が降っているわけでもないが、天気が良くないので出足をくじかれる。蚤の市でも見に行こうかと思っていたが、現金があまりないので行っても買い物できない。9時過ぎまでだらだら部屋ですごす。昨日作ったポトフをたべて、やっと、自然史博物館に出かける方針が決まり、アパルトマンを出る。
11月12日(金)  スーパー・マーケット大好き!、おしゃれなサロン・ド・テでランチにしよう

トロカデロの近くのカフェにはいることにし、最後に食べておきたいタルタルステーキがあるかどうかを一軒ずつ外に出ているメニューで確かめる。観光客が多い地区なので、サンドイッチとか定食がメインのようだが、何件目かでタルタルステーキがある店にあたったので、早速入る。「食べるの?お茶?」「食事したい。ステーク・タルタル(タルタルステーキ)が食べたいの。」

注文をとっているわけでもなし、そこまで具体的に聞いてないよ・・・・というように苦笑しながら、ギャルソンが席に案内してくれる。窓からエッフェル塔が見える。

「ステーク・タルタルにはポム・フリット(フライド・ポテト)かサラダが付いているけどどっちにする?」

 自然史博物館
 別館の入場料 
      30F
礼拝堂の並びのお店で、宗教グッズが売られているので、入ってみる。教会の併設というわけではないらしいが、棚の上に、両手で球体を包み込むように持っている、奇跡の礼拝堂のメダルのデザインと同じ姿でたつマリア様の像がある。

指さして取ってもらう。210Fと、少々高く、ルルドのマリア様水筒のようなわけにはいかない。でも、自分の分と、知り合いの病気治癒祈願に2体購入した。壊れないように、ぐるぐる巻きにして包装してくれた。キッチュなシール(6F)も発見し、これも買って帰る。

川の上の貴婦人


タルタルステーキには、通常お決まりのようにフライドポテトが付いているのだが、最近は生野菜のサラダも選べるところが多い。フライドポテトじゃカロリーが高そうだ。

「飲みものは?」ときかれ、迷っていると「ボジョレーあるよ」と畳み掛けられたので、グラスでもらうことにする。料理は肉だから、少し冷えたボジョレーならいいかもしれない。タルタルステーキは牛の生肉のミンチなので、日本ではあまり食べられないが(あっても高い)、こちらでは結構ポピュラーで、値段も比較的お手軽だ。食事の後はエスプレッソを頼む。もうデザートまではムリなのでお会計してもらう。125Fなので、130F置いてゆく。カフェ・トロカデロという単純な名前のお店だった。


ミント・ティーとお菓子


今度は剥製のパレード

透明なエレベーターで館内を移動。動物が種別ごとにまとめて展示してあり、見やすい。

人が家畜化した動物のコーナーでは、らくだ、犬、豚、羊等がおかれている。多種の羊の毛の太さを拡大鏡で見られるようになっている。

進化の過程をたどれるようになっているコーナーでは、数種類のサルのあとに鏡が置いてあるので覗き込むと、進化の最後は「あなたです」という締めくくりが付いている。ご丁寧にも、この鏡の正面に立つと、ビデオカメラが仕掛けてあるらしく、モニターに鏡を覗いた顔が写って、他の見学者達の笑いをとるという仕組みだ。ううう、やるじゃない。
  自然史博物館の入場券  40F
ご立派な建物の近くに来ると、建物の中にショップが見える。気になって入ってみると、入り口には警備員がいて、薄暗くなっている。映画館の入り口のようだ。ショップに入るとそこは明らかにミュージアムグッズのお店。どうやら、ここが、本当に目指していた自然史博物館の進化大陳列館のようだ。自然史博物館はいくつかの博物館を集めた総称で、白骨パレードの館もこの一部分にあたるらしい。このほかにも鉱物の博物館などが公園内にあるようだ。

骸骨の絵葉書

動物のメリーゴーランド

各階とも1フロアで、そう広くはないが、見ごたえは充分ある。写真を撮らせてくれないので、ショップでモノクロの絵ハガキを買って帰る。1枚5Fだった。

博物館を出て庭を歩く奥の立派なルネッサンスの宮殿のような建物に向かって歩く。変わった動物のメリーゴーランドはここならでは。

部屋の中央は白骨のパレードだが、部屋の回りの壁には今度は「脊椎動物の内臓」、「脳みそ」、さらには「シャム双子の骨」等、各種ホルマリン漬けが展示されていて、背筋がゾワっとする。横の階段を上がると、上から1階の白骨が見られるテラスがあり、さらにその上の階にはサイ、カバ、鯨などの骨もある。4階の中央の吹き抜けからは、それらが見えるようになっており、壁面には貝、サンゴ等の展示がある。

ボン・マルシェを出ると、雨が降っていた。少し遠いので迷ったが、目的のもうひとつのベトナム麺の昼食を食べるために、中華街のあるトルビアックまで出かける。昔行っておいしかったので、場所の確証はないが、その辺まで行ってみれば、他にもベトナム料理はあるから何とかなるだろう。

中華街といっても、トルビアックは日本の中華街みたいに中国風の門がそびえているわけでもない、コンクリートの建物が建つ普通の町。駅から少し歩くと、中華料理屋さんとアジアの食品店が見えてくる。適当に歩いていると、ラッキーなことに目指す「ダオ・ビエン」というベトナム料理の食堂に行き着いた。相変わらず洗練されていない店だ。店の前でうろうろしているとおじさんが出てくる。「もう終わりか」と聞くと「やっている」というので、入ることにする。「昔これ食べた。おいしかった」とサイゴン風スープを注文する。注文は分かったのか、にこにこして「東京?」とだけ聞いてきた。前に食べたときは牛肉が入っていたような気がしたが、今回は煮た豚を薄く切ったものがのっていた。エビが2つ、香草もばさっと入っている。良く焼いたか揚げたかしたにんにくが入っているが、これがおいしさの素か?スープとあるがフォーも入っているので、これひとつでおなかはいっぱいだ。

ジャスミン茶をもらい、あわせて52F。まだ「新宿、渋谷・・・」と日本で知っている地名をあげてくる。「千葉?」「千葉は東京じゃないけど、近くです。」「千葉に大学、あるか?」となんだか分からないやり取りになったので退散した。
お隣の、世界初のデパートといわれるボン・マルシェに入る。ここの食品売り場はすごいというので、話のタネに見てみると、なるほど品揃えが豊富だ。紅茶やチョコレートなどから、買ってみたくなるような惣菜もずらりと並んでいる。からすみやフォアグラ・・・高いんだろうなあ。キロ表示なので見当が付かない。
紅茶を淹れたが、表面に脂の膜みたいなものが張っていて気持ち悪いので捨てた。もう一度鍋を洗って、ミネラルウォーターを沸かしてみたが、結果は同じ。コーヒーにしたら、不透明なので目立たなかった。あきらめて飲む。
歩いてルイ・フィリップ通りまで出る。この辺には文具や紙の店があるので覗いてゆく。カードやレターセットなど、素敵だが、いい値段だ。エッフェル塔の美しい絵が付いた消しゴム15F、エハガキ10F、カードセット80F等々、結局覗いてみるだけのつもりが400Fになってしまった。

サンポールでも北欧のグッズのお店で素敵なクリスマスオーナメントを発見し、購入(値段忘れた)。お金がそこを付いたのでキャッシュディスペンサーで300F引き出す。
モスケのアーチをくぐり中庭にはいって、空いている席に座る。青と白で編まれた椅子が美しい。おじさんがお茶を持ってテーブルを回っている。「ティー?」「ティーとお菓子を・・・」「お菓子は入口でかっておいで。」

言われたとおり、中庭の入口にいるオバサンにショーケースを指して「あれをひとつ」といって小さなお菓子を買ってくる。10Fだ。ティーはアラブのミントティーで、こちらも小さいコップなのに10F。お菓子もどろどろに甘く、お茶もたっぷり甘い。ところがこれが癖になる。甘さを感じる感覚が狂い、甘すぎ×甘すぎ=適度な甘さになってしまうのだ。

この中庭には鳥がたくさんやってくる。一人旅だし、鳥と一緒のティータイムもいいもんだ・・・などと思っていると、鳥にお菓子をつつかれる。落ちているかけらでなく、テーブルの皿の上の菓子を突っつきまわす。人になれているのか、私が動いても全く動じない。念のため鳥からうつる病気もあると聞いたので、鳥がつついた角を取り除いて食べ、後はお皿に残しておく。
11月13日(土)   レアルで買い物、 昼はチュニジア風のクスクス
塩コショウのセット。
ハートのマークまで付いている。
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