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旅の部屋 

食って倒れる魅力の街シンガポール 〜何で1日は3食なんだ (2001年11月23日〜26日)

11月23日(金)
〈旅立ち〉
成田空港で友人夫婦と待ち合わせして、初めて夫婦2組での海外旅行。空港でシンガポール・ドルに両替。1SGD=72.91円

12:00発のシンガポール航空で出発だ。
 
〈シンガポール着〉
18:20にシンガポールに到着。ツアーのバスがお迎えに来ている。シンガポールの夜景を見ながらホテルへ向かう。私たちのホテルは場所が奥の方なので、他のホテルで何組かのツアー客を降ろした後一番最後に到着。クリスマスの準備が始まっていて、ホテルの前の木も飾りつけされている。現地係員がホテルのチェックインを代行してくれ、ホテルからは、バーで使えるウェルカムドリンク券、ホテル内のレストラン割引券、シンガポールの国の花・ランを一りんもらう。


〈フード・コートへ直行〉

ホテルを検分しているうちに時間がたってしまい、夕食は、オーチャード通りのビルの地下のフードコートで簡単に食べることにする。各自好きなカウンターに行って、適当に選んだら、真ん中のテーブルに集合。さて、誰のがおいしいかな?お互いの皿に手を伸ばし、食べっこが始まった。
土鍋みたいなものに入ったローストポーク・ライスが面白い。汁麺もおいしいし、汁のないチャーシュー麺、ナシゴレンもおいしい。どれも安くて、8〜12SGDくらい。4人いれば4倍楽しめる。
食事の後、デザートもここで選ぶ。まもなくデザートのお店がしまるというのであわてて注文。杏仁豆腐のライチのせ等のデザートは1.6SGD。杏仁豆腐は本格的ではないが、その分さっぱりしている。


〈ホテルライフ〉
白いバスローブがあるのを確認してゆっくり入浴。おやすみなさい。


11月24日(土)
〈タンジョンパガー〉
今回のツアーのシンガポール政府観光局/シンガポール航空作成の特典つきブックレット「アジ・コレ」をもって出発!

ホテルから近い地下鉄のオーチャード駅に出る。小銭をあつめて券売機で切符を買う。定期券くらいの大きさの切符は、それぞれ柄が違うので、見せ合って盛り上がる。地下鉄は、ホームも電車もきれいで安全そうだ。乗り換えも分かりやすい。

タンジョンパガー駅で降りて、地図を見ながら徒歩でチャイナタウンへ向かう。この辺は、他のチャイナタウンと違って、中国風な建物ではなく、カラフルなテーマパークのような街並みになっている。

どこかで中華粥でも食べられないかと、朝食抜きでやってきたものの、場所が悪かったのか
意外と開いている店は少ない。目指すお茶屋さんのティー・チャプターも、まだ早すぎて開店していないし、適当な店も見つからない。そぞろ歩きしながら、派手なお寺のような建物が見えたので曲がってみたら、途中のコンクリートの建物の中庭を囲んで、食べ物やのカウンターを発見。
フードコートだ、やったあ!
 
〈朝食〉
フード・コートで、汁麺(2.5ドルだった)、あんまん、肉まん、缶のお茶等をそれぞれ買ってきて朝食にする。

食べ物はおいしかったのだが、缶入りの菊花茶は砂糖が入っていて妙な味だ。相棒曰く、「世の中に、こんなまずいものがあったのか!」よほど口に合わなかったとみえる。


茶館(ティー・チャプター)
目指す中国茶館「ティー・チャプター(茶淵)」に到着。ここはエリザベス女王が訪れたというシンガポール最大の茶館だそうだ。お茶好き夫婦の今回の旅の目的のひとつでもある。
1階はお茶や茶器の売店、横の細い階段を上ってゆくと茶館がある。3階も茶館のようだが、お店の人が、2階の席を勧めるので、アドバイスに従い、割り当てられたコーナーに陣取る。日本の掘りごたつ式の席で韓国席というらしい。1人5ドルのチャージだった。他には椅子・テーブル式の中国席、畳かどうかは確認していないが日本席があるようだ。
1人ひとつお茶を選ぼうとすると、茶館の店員さんにとめられる。ひとつで何杯も飲めるので、2種類にしたほうがいいということだ。花の香りのお茶と、インペリアル・ゴールデン・カシア・ティーをえらび、アジ・コレのクーポンを提示して、お茶のクッキーをもらう。

         
 
まず茶碗の持ち方から。中指を糸底にあて2本の指で渕を支える。急須や茶碗にお湯を注いで温める。茶葉を入れた急須ごと振り、ふたを取って香りを楽しむ。
    

                               
そのほか、お茶で煮た玉子(玉子の殻をむくと茶色に染まった玉子が出てくる)、プーアール茶のゼリー、ライチティーのゼリーを注文。店員さんが、日本語でお茶の淹れ方を指導してくれる。ウーロン茶と、花の香りの茶では急須も違うのだそうだ。ウーロンティーは茶色の厚手の急須、フローラル・ティーは白地に花の模様が付いたものだった。後は、自分たちで何度かお茶を淹れてみる。足を投げ出し、ゆったりまったりすごす。なんて贅沢で安らかな時間だろう。


ウーロン茶で煮た卵。殻をむこうにも熱くて触れない。1SGD。

プーアール茶のゼリー。ほとんど甘くなく、さっぱり。

アジ・コレ提示でゲットしたお茶のクッキー。口のなかで砂のように崩れてゆく感じがよい。
帰りに、1階の売店に立ち寄って、お茶やティー・クッキーを買う。お茶のクッキーは3種類あるが、どれもハート型をしていて、透明なハート型のケースに入っている。バラ好きのなので、ローズティーのクッキーを購入。とてもおいしかった。

友人夫妻は、中国茶にはまっていて、店員さんから色々出してもらって説明を受けている。お茶の葉をそのまま食べてみろといわれ、試している。おいしいお茶は茶葉もおいしいということらしい。


〈チャイナタウン〉
茶館を出て、さらにチャイナタウンの散策を続ける。雑貨店で、竹で編んだトレーを買ってみる。帰国したらコレにセットして中国茶を飲もう。市場にも入ってみる。建物はコンクリートで味気ないが、中は雑然としていていろいろなものが売られていて面白い。

街中の洋装店ではどこでも大口を開けたマネキンが並んでいる。これって、こっちのマネキンのスタイル?

店先に出ているラックには、光沢のあるシルク風のスカートがたくさんかかっている。色合いも美しく、ちょっと素敵だ。



チャイナタウン・コンプレクスという店舗がたくさん入ったところへ行く。食品の売り場はすごい。肉をぶった切っているおっちゃんはどうして上半身裸なんだ?「ぎゃっ蛙!」とのけぞったら、その脇には、うげげっ、ひん剥かれた白いけろちゃんが!!!気が弱い人なら卒倒しそうだ。


〈スリ・マリアマン寺院〉
スリ・マリアマン寺院はシンガポールで最古のヒンズー教寺院だそうだ。正面の門(ゴプラム)はごちゃごちゃした装飾とサイケな色彩で人目をひく。この寺院は中国では異教だと思うのだが、チャイナタウンの真ん中にある。入場は無料で、大変きれいなパンフレットをもらえる。

寺院内はお金を払えば写真撮影もOK。ビデオ撮影は6S$を支払うが、めったに見られないものを見せてもらえるのだから、感謝して見学料を納めさせていただく。

ここは聖なる場所である。風習にのっとり入り口で靴を脱ぐ。濃いお顔をした妖艶な神々や、白い聖牛の像を見てまわる。ここも不謹慎ながらテーマパークみたいだ。礼拝の時間でないため、中はすいていた。

〈マーライオン・パーク〉
チャイナタウンを抜けて,マーライオンパークへ。かなり歩いた。
やっぱりマーライオン、子供マーライオンとは、一応一緒に写真をとらないとシンガポールに来た気がしない。歩きつかれたのでベンチで一休みする。

リバーサイドにはフラトンという美しいホテルも建っている。この辺は再開発が進んで、前に来たときより整備され美しくなっている。エリザベスウォークを散歩し、くたくたになって地下鉄でホテルに帰る。
〈オーチャード散策〉
アジ・コレに掲載されている色美しいサンダルやアクセサリー、雑貨に心惹かれ、オーチャード通りに面したショッピングセンターに向かう。やはり買い物ははずせないよ。

途中で、やはりアジ・コレに載っているベジタリアンレストラン「リンツィ」に立ちより夕食の予約しようということになり、行ってみたが見つからない。オーチャード・タワーにあると書いてあったので、その中をうろうろしていると、入り口近くのマッサージ店の人が不審に思ったらしく声をかけてくる。「ああ、このお店なら移転したよ」といって、移転の案内を出してきてくれた。電話で英語を話す自信がないので実際にお店にいって身振り手振りで予約を取ろうとしたのだが、結局電話する羽目に。なんだか分からないがこちらの名前と時間を言ったので、予約は取れているだろう。

夕食までは時間があるので、さらに先のタングリンモールというショッピングセンターまで足を伸ばして買いものをする。アジ・コレの掲載店を片っ端からチェック。
夕食〉
いよいよ、リンツィ(霊芝)へ。お店は、リアット・タワーというビルに移転していた。

メニューに「鶏」もどきの表示がある。「コレは肉ではないの?」と聞くと、豆腐を縛って肉みたいな形にしているのだという。一切肉を使わない本物の中華料理のベジタリアン・レストランは初めての体験だ。

一人前22S$のコースを頼む。竹の幹に入ったスープ、えせ鶏のはいった野菜の炒め物、麺類等のどれも素材の味を生かした淡白な味付けで、食べながら、胃が洗われるような優しいおいしさだ。デザートも健康的に白きくらげの温かいスープを頼む。ビールやお茶、税サ等含めて4人で138S$。また来たいね、と一同絶賛。(お料理の詳細はレストランのページで。)

〈ホテルのバー〉
ホテルでもらったウェルカムドリンク券を、バーで行使する。グッドウッドパーク・ホテルをかたどった、ちょっとグラスにするには無理のある陶器の入れ物で、カクテルを飲んでも色も何も見えない。この入れ物、大きすぎて、勝手に記念にと持ちかえる輩もいないだろう。さぞ、洗いにくいだろうなあ。
ちょっと酔っ払って、いい気分で部屋に帰り、風呂からあがったらそのまま意識が薄れた。友人夫妻はその後、ルームサービスで、何か食べようとしたらしいが
・・・。
11月25日(日)
〈朝食〉
朝食はホテル2階のレストランでいただく。
ブッフェ形式で、おいしそうなお料理が豊富なので、朝っぱらから中華粥や飲茶、焼きそばまで食べてしまう。果物の充実度も高い。
宿泊者割引で1人約25SGD。

〈リトル・インディア〉
オーチャード通りから、ツアーについていたツーリスト用のバスのフリーパスを利用し、リトルインディア(インド人街)へ。観光の要所を通っている定期巡回バスだ。シンガポール航空とタイアップ しているのだろうか。他にも外人観光客がバスを待っていた。
      
リトルインディアの少し手前で下ろされるが、歩いてすぐ街の入り口のインド人の顔(女神様かなあ)を描いた大きな門に到着。香辛料の匂いやインドの音楽が方々から流れてくる。

大きな市場で中に入ってみる。なにやら分からない肉が売っている。あんまり清潔な感じがしないんだが・・・。


2階は主に服飾品の店だ。同じような店が並ぶ中で、女二人はインド風の服、パンジャブスーツを買ってみる。ロングパンツと長めの上着、頭からかぶるストールの3点セットだ。街を歩いている女性も、サリーではなく、この格好が多い。このほうが活動しやすいのだろうか。暑い場所で肌を出さない習慣だったら、この薄さでないとダメなのだろうが、薄くて安っぽいから値段も15SGDくらい。


通りの途中のお店で、1SGDでお菓子を買ってみた。鶏卵そうめんみたいな味、クスクスを固めたみたいな食感だった。話の種に1個をみんなで分けて食べる。道端で食べたのでぽろぽろお菓子が崩れて落ちる。この国、この手のことには罰金だったのではと思い、途中からこそこそ隠した。
〈昼食〉       
リトル・インディアでのカレーの匂いの誘惑を断ち切り、ラッフルズ・ホテルのティールームでランチにしようと思っていってみたのだが、、ハイ・ティーは3時半からだという。とりあえず予約を取ったが、3時半まではまだ時間があるので、昼食は別のところで軽く食べることにした。

ところがうっかりウェスティンスタンフォード・ホテルの70階のレストラン、「コンパス・ローズ」になんとなく行ってしまった。レストラン直行エレベーターへの案内係りのお姉さんに、ブッフェスタイルだといわれた時は、内心しまったと思う。「いや、あまり食べなきゃいいんだ」と自分に言い聞かせたのだが、スタイリッシュで居心地よいレストランの豪華なブッフェで、軽く済ませられるはずもない。
どれもおいしいし、美しい。ありがたかったのは、お料理が洗練されていて、こってりしていないことだった。困ったのはデザートまで充実していたこと。これからお茶を飲みに行くのにここでデザート食べたらダメ!!!でも、小ぶりに造られているので、小さめなのをひとつだけなら・・・。この葛藤。そして、結局は満腹になってしまった。


チャイムスで買い物〉
暇つぶしにチャイムスや隣接のショッピングセンターに入る。チャイムスには、女性にはグッとくるステキなショップとアジアンテイストの小物の数々。食傷気味の男性陣をほおっておいてあれこれ物色する。選んだのは、結局亭主族のマフラーだったりするのだが。

アフタヌーン・ティー〉
腹いっぱいだが、せっかく予約したのだからラッフルズのティールーム「ティフィン」に行く。大人1人36.02Sドル。
基本はティータイムなのでお菓子なのだが、普通のケーキのほかに、シンガポールのローカルフードであるカヤ・ペーストの入った饅頭や、甘くないシュウマイ等の飲茶もあるので、普通の食事にも充分なくらいだ。
ロビーの片隅のような席に案内されたので、ブッフェまではちょっと距離がある。その代わりにくつろげるので、一気に取ってきて、だらだら食べる。私は2回、それよりもツワモノになると3回も取りに行っていた。しかしよく食べるなあ。
              

「ところで今夜、何食べる?」  
―今言うのは、やめてくれ!

〈ファッション・ショー?〉
ラッフルズからちょっと歩いたあと、タクシーでホテルに帰る。
オーチャードのデパートでウィンドーショッピングをして時間をつぶす。いったんホテルの部屋で、買ってきたインド風の衣装を着てみる。女性同士で衣装を取り替えてみたり、ポーズをつけて写真を撮ったりして、「ふたりでさあ、30ドルくらいでこんなに楽しめるんならお得よね〜え」と変な理屈をつけながらキャアキャアと盛り上がる妻たちに、男は呆れ顔。フリ−サイズだから着てみろと妻たちに迫られて逃げ惑う一幕も。
                                                                 
      妖しいというより単に怪しい

地下鉄駅に隣接するC・K・タンのお店では、なかなかファッショナブルな服やアクセサリー、化粧品などが、リーズナブルなお値段で売られている。素敵なスーツがあったので、友人夫妻の奥さんに「似合いそうな服があるよ」といって薦めると、気に入ってもらえたようで、それを着て夕食に出かけることになった。前日購入したかわいいサンダルは、もう、かかとが折れたというのでクレームして取り替えてもらったら?と言ったのだが、たぶん行かなかったのだろう。ホテルのスリッパがぞうりのような構造だったので、それを履いて出てきたが、なんだか上手くコーディネートできている。賢い人だ。

〈夕食〉
オーチャードの伊勢丹や高島屋をのぞきながら、マンダリンホテル35階のレストラン、「パイン・コート」に夕食を食べに行く。バーンと広く、内装も豪華なレストランで、パノラマの夜景も見える。政府観光局が選ぶシンガポールのベストレストランに何回も選ばれているという。

まずは北京ダックを頼む。そのほかに1人一品主食をと考えていたが、お店の人が、北京ダックを頼んだ人には残った身の肉を使って作ったチャーハンが付くので、あまり多く頼まないほうが良いとアドバイスをしてくれた。忠告どおり、麺を2品にして4人で分けることにしたが、それでも相当の量となった。だいぶ残ってしまったが、4人ともデザートは別腹説を信奉しているので、デザートは1人ひとつずつ注文する。

オーチャード通りをぶらぶら歩いて、まだ開いているお店を見ながらホテルまで帰る。オーチャード通りのクリスマスのイルミネーションは、派手な電飾ものではなく、銀色の短冊が垂れ下がっていて、他の光源を反射して光っている。ブティックの装飾は凝っているが、赤鼻のトナカイとサンタのおじいさんという分かりやすいものは見つからなかった。
グッドウッドパークホテル内のティールームに行きたかったのだがさすがにもう入らない。今日は朝から晩までよく食べた。それが1日の締めくくりの言葉だった。


11月26日 (月)
〈帰路〉
朝いちでツアーのバスが迎えに来る。朝食も食べず、寝ぼけ眼でチェックアウト。途中のホテルで他の客をピックアップして空港へ。

空港の中でパンを買い食いして朝ごはんにする。
09:35発のシンガポール航空で帰国。

17:05 成田着 
夕刻の到着だったので、お互い「おかげでとっても楽しかった!」とお礼を言って、それぞれの家路を急ぐ。


参考/パッケージツアー:
2001年11月23日-26日
ルックJTB えらべるとらべるシンガポール4〈行き昼発/帰り午前発コース〉グッドウッドパーク シンガポール航空利用 
ツアー内容は、全食事なし、観光なし、ホテル3泊 大人1人113,090円。

友人のご夫婦とうちの夫婦の大人4人旅

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